音楽による言葉と時間を超えた友情の在り方についての考察とでもいうべきか。『Tokyo Sessions 1989』に続き、NY音楽界の粋人と日本を代表する名ギタリストを結ぶ縁が織り成す麗しき音模様。日本各地を舞台としたピーターのオリジナル曲を、矢野顕子や細野晴臣、大貫妙子に松たか子といったゆかりある参加者が輪になってグルーヴィーかつリラクシンな音色で包んでいく、そんな胸熱シーンの連続にウルウルしてしまう。薫り高い旋律に酔う“Decidedly Kabuki-cho”など近年のピーター作品のなかでもっとも良曲揃いなことは念を押しておきたい。この素敵な〈EN〉がこの先も続いていきますように。