2月にリリースされた最新作『THE KIDS』は、オリコン週間ランキングで初登場第2位を記録、ツアーを回れば軒並み即ソールドアウトで、チケットが取れなかったと嘆く声がTL上に溢れ――Suchmosがついに来るところまで来たというか、彼らのようなバンドの音楽がオーヴァーグラウンドでしっかり支持されるのは喜ばしいことではないかと思うわけで……という感慨はともかく、その『THE KIDS』より“PINKVIBES”のミュージック・ビデオが公開されている。

bounceに掲載されたインタヴューによると、「アシッド・ジャズのレッテルを貼られて、それを隠れ蓑にもしているSuchmosがアシッド・ジャズをちゃんとやってみた曲」だそうで、スムースなベース・ラインに往時を思わせるフレーズを見つけてニヤリとしてしまう爽快なナンバー。SANABAGUN.谷本大河によるサックス、お馴染みNao Kawamuraのコーラスも良いスパイスになっている。なお、こちらのMVはこれまでに“STAY TUNE”や“YMM”などを監督した山田健人との再タッグ。同じく山田が手掛ける“GIRL”でも見られた淡い質感の色味が個人的にお気に入りです。

Suchmosの2015年作『THE BAY』収録曲“GIRL”