歴代ベーシストと共に賑やかなパーティーを展開した前作から一転、緊張感の高い音で勝負する21作目。特に1~5曲目の破壊力は凄まじく、ピロウズ流ラウド・ロックと言うべき音が聴ける。解決不能な現実に対して、自分の頭の中を変えて楽しめ――山中さわおらしいメッセージを込めた表題の元、歌詞も相当に扇動的。後半にはメロウな曲もあるが、全体の印象は極めてアグレッシヴ。結成28年、エネルギーはまだたっぷりある。