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シューゲイザーのプロトタイプとなった偉大なる2組

次に、そんなシューゲイザーの〈ルーツ〉と言われるバンドを紹介していきましょう。

最大のルーツといえば、ジーザス&メリー・チェインとコクトー・ツインズが挙げられるでしょう。ジムとウィリアムのリード兄弟により、80年代にスコットランドはグラスゴーにて結成されたジザメリは、〈フィードバック・ノイズ+ビーチ・ボーイズ〉という、コロンブスの卵のような発想で生まれたサウンドを鳴らし、当時のギター・バンドたちに多大なる影響を与えました。

ジザメリの85年作『Psychocandy』収録曲“Just Like Honey”

ロビン・ガスリーとエリザベス・フレイザーを中心に、スコットランドはグランジマスにて結成されたコクトー・ツインズは、上で述べたように揺らし系のエフェクターを用いた耽美なギター・サウンドと、この世のものとは思えぬエリザベスの美しい歌声が特徴です。ジザメリとコクトー・ツインズは共に、シューゲイザーが登場した80年代後半~90年代前半は現役で活躍しており、お互いに影響を与え合いながら新たなサウンドを確立していきました。また、コクトー・ツインズにも影響を与えた、キュアーやエコー&ザ・バニーメンなどポスト・パンク~ネオ・サイケのサウンドも、シューゲイザーのルーツと言えるでしょう。

※ラッシュの初期作やチャプターハウス“Pearl”(スロウダイヴのレイチェル・ゴスウェルが参加)などのプロデュース、ライドのマーク・ガードナーとはコラボ作『Universal Road』(2015年)を発表するなど、シューゲイザー人脈との繋がりも強い

コクトー・ツインズの88年作『Blue Bell Knoll』収録曲“Carolyn’s Fingers”