DISCOGRAPHIC TLC
TLCを知るための7枚

前後して登場したSWVやエクスケイプらと並んでヴォーカル・グループのブームを形成しつつ、そのなかでも異質の存在感を発揮したファースト・アルバム。マーリー・マールも起用してアタックの強いレフト・アイのラップを前面に押し出したファストな作りと、ラフェイス組によるオーセンティックなミッドが入り交じり、初作ならではの熱気が弾ける。

より女性的になったT・ボズの熱情が染み渡る“Creep”のヒットで約束された世界的なブレイク作。これがなければアトランタ・ブラック・シーンの現在はなかったし、その後R&Bサウンドがポップ・ミュージックの軸となることもなかったはず。シックになったサウンド・デザインも含め、同年のメアリーJ・ブライジ『My Life』と並ぶ90年代R&Bの究極形だ。

未来的でサイバーな世紀末ムード(?)の3作目。無名のシェイクスピアを起用したほか、ジャム&ルイスとの初手合わせによるロッキッシュなトラックもあって、単純に楽曲の振り幅もグンと広がっている。サイプトロン名義でダラスが手掛けた先行曲“Silly Ho”は、デジタル・ダンスホール的な音世界に先見の明を感じずにはいられないフリーキーな逸曲だ。

グループ内におけるラップ割合低下の反動もあって気合い十分に仕上げられた、生前最初で最後のソロ・アルバム。2パックとの“Untouchable”からマッシヴ・アタック使いの幻想曲まで中身は多彩。サラーム・レミとのブーティーな“The Block Party”は後のM.I.A.らを思わせるノリがフレッシュだ。

3人で仕上げていた曲や未完だった曲、レフト・アイ逝去後に書かれたナンバーも混在しながらキッチリまとめられた4作目。制作面ではチリと破局したダラスの関与が大きく減退し、ラファエル・サディークやネプチューンズ、ティンバランド、ロドニー・ジャーキンスらの大物を招いて新しい血を導入。“Girl Talk”などから滲むポジティヴな感触が印象的だ。

新録パートを加えた既発ソロ曲や未発表マテリアルなどをアルバムの体裁にまとめた編集盤。ミッシー・エリオットとTLCが加わった“Let’s Do It”を目玉に、フリー、カミリオネア、ボビーV、実妹のレインドロップら多彩な面々が声を交える。後にTVドラマでレフト・アイ役を演じるリル・ママも登場。

2003年にはリル・ジョンとのコラボ新曲を含むベストも出ていたが、こちらはドラマ「CrazySexyCool: The TLC Story」放送に合わせて、LA・リード率いるエピックからリリースされた最新ベスト盤。ニーヨ軍団の仕上げた新曲“Meant To Be”は柔和な雰囲気が印象的な佳曲に。
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