いや~、今年の夏はどうなっちゃうんだというくらい暑いですね。先日DJで群馬に行ったのですが、35℃オーヴァーという気温には流石に音を上げました。野外でお仕事の方や学生さんは気をつけてくださいね。って何の話やねんという始まりですが、今回は〈過去の作品から気持ちを一新して作ったであろう新譜〉をチェックしてみたいと思います。選外の作品として徳利『FDH』も紹介しておきますが、こちらは適当にネットで検索してみてください。そんなわけで今回は、11年ぶりのアルバム・リリースとなったあのお方の作品から行ってみましょう。

 

Cornelius Mellow Waves ワーナー(2017)

先行シングル“あなたがいるなら”の明らかな力の入りよう、ヴィジュアルの完成度。断片的な情報や先行曲の印象でけっこう身構えていたのですが、アルバム全体の印象は想像を遥かに超える爽やかな一枚といった感じでした。坂本慎太郎氏による日本語詞も納得&新鮮。それぞれの楽曲は精緻に作り込まれていながら、アルバムとしては何度も再生したくなるまとまりよう、理想です。

 

VaVa low mind boi SUMMIT(2017)

OTG'Sも属するCreativeDrugStoreの屋台骨として、これまでラップしていなかった彼が突然リリースしたラップ・アルバム。それが同レーベルのOMSB氏の影響ってのがいい話じゃないですか。サウンドは過去作のビートテープの系譜上にありながら最後に自身のラップが乗っかるだけで納得感が倍以上。リリックの内容に反して聴き心地が風通し良すぎる“杉並地区”をはじめ、退廃的でネガティヴなリリックとは裏腹にブランニューな期待感。

 

WASHED OUT Mister Mellow Stones Throw/BBQ(2017)

あの裸の男女が絡み合うジャケの〈チルウェイヴ〉の名手……なんてイメージはいまや過去のもの、と言わんばかりの気合を感じた本作。モワッとした雰囲気はある程度そのままに完全にイメージを刷新してきました。DVDに収録された映像も素敵。“Get Lost”のめっちゃトレンド感あるダンサブルな仕上がりに驚いて。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。「クラシカロイド」やSALU、南波志帆、NGT48などを手掛けるほか、自身のアルバム『FANTASY CLUB』(UnBORDE)も好評リリース中! “わたしの青い空”のリミックスを担当した藤井隆のリミックス盤『re:wind』(Slenderie)や、“READY FOR YOUR LOVE”を提供した平井堅の『Ken Hirai Singles Best Collection 歌バカ2』も登場したばかりですね。諸々の詳細は〈tofubeats.persona.co/〉にて!