2017年も残りわずか。皆様いかがお過ごしでしょうか。今年も音楽を聴くことは刺激的でしたね! 年末年始はたくさんある音楽イヴェントに参加するもよし、暖房の効いた屋内でお笑いや音楽番組を観ながらまったりするもよし、あるいは家族や友人たちと過ごすもよし、ですね。Mikikiでは編集部員4人でそれぞれ今年のお気に入りの作品や楽曲を挙げつつ、2017年を振り返ってみました。4者4様のリスト、ゆるーくお楽しみいただければと思います。 *Mikiki編集部

 

【田中亮太】

スネイル・メイル“Thinning”
Homecomings“PAINFUL(STUTS Remix)”
CCFX“The One To Wait”
レックス・オレンジ・カウンティ“Sunflower”
ラヴ・デラックス“Spice Of Life”
KONCOS“The Starry Night”
シェイム“Concrete”
カンフィデンス・マン“Better Sit Down Boy”
ナウ・ナウ“Yours”
シャムキャッツ“このままがいいね”
U.S.ガールズ“Mad As Hell”
aaps“Summer Trip”

ここでは書けないような珍事、トラブル、ハプニングが相次ぎ夏くらいまでは瀕死状態だったMikiki編集部も、↓のニューカマー2人が加入したことで心機一転。さらに自分は5月に第一子が誕生し、まさに公私の面で〈人生が次のコーナーに差し掛かっ〉た2017年でした。そんな、良くも悪くも?これまで以上に未来へと視線を向けることができた1年を反映して、今回はさまざまな面で〈ネクスト〉を感じられた楽曲をチョイス。今年リリースじゃないものもありますが……つまり、2018年に発表されるであろうニュー・マテリアルが楽しみで仕方がない12組、ということです。来年の目標としては、もっとライヴハウスの小さなイヴェントに行くようにしたい。あと、映画は「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」が人生ベストを更新しました。#一生のお願いだからクボを観て

 

【高見香那】

シマダボーイ“GLAMOROUS LIFE feat. Kaede (Negicco)”
MAHBIE“Space Brothers feat. 田我流 & BobbyBellwood”
SALU“夜に失くす feat. ゆるふわギャング”
石若駿“Birthday Song”
吉田ヨウヘイgroup“トーラス”
JOJI“demons”
ピエール・クウェンダーズ“Bittersweet Mornings(feat. Fly Guy Dai)”
クラーク内藤“青空”
ザ・クロマニヨンズ“どん底”
テンテンコ“なんとなくあぶない”
井手健介“おてもやん・イサーン”
ジェイリン“Carbon7”
寺尾紗穂“幼い二人”
タイラー・ザ・クリエイター“Who Dat Boy”
ダーティ・プロジェクターズ“Up In Hudson”
リッチ・チガ“Chaos”
ロジック“Black Spiderman”

よく再生した順不同の17曲です。リストアップしてみて、時流がそうさせたか、自分はなんとなくメロウな音楽が好きなんだなと思いました。YouTubeでは〈テレフォン人生相談〉がおすすめでよく出てきます。私は何かに悩んでいるんでしょうか。ほか、良かったライヴは、レジデンツ@ブルーノート東京、5lack@心斎橋BIG CAT、坂本慎太郎×加藤義明×加藤りま@八幡神社、僕とジョルジュ@岩下の新生姜ミュージアム、OKASIANとYENTOWNの面々@渋谷TSUTAYA O-EAST、安全地帯@日本武道館。あと先日〈キサラ〉で観た鉄道モノマネの立川真司という人が凄かったです。

 

【酒井優考】

土岐麻子『PINK』
アカシック『エロティシズム』
Cornelius『Mellow Waves』
椎名林檎『逆輸入 ~航空局~』
赤い公園『熱唱サマー』

ようやくブラックじゃない編集部に入ってこれて一安心したのも束の間、2編集部を掛け持ちしてるが故に悩んだり、Mikiki編集部がマニアックすぎて孤独感を味わったり、人生は辛いことだらけ……なんて思う日もありましたが〈きっと違いの分かる人は居ます/そう信じて丁寧に拵えて居ましょう〉という“人生は夢だらけ”の歌詞に救われました。モノづくりに携わるすべての人に歌詞を読んでもらいたいです。上記以外だとCorneliusの非売品LP『Audio Check』がアルバム以上に最高でした!……ってエッ!? そんなにたくさん挙げていいのかよ! 約200字って字数制限も誰も守ってないし!(他の人のを見て)

 

【天野龍太郎】

【音楽】
BAD HOP『Mobb Life』
Bullsxxt『BULLSXXT』
C.O.S.A.『Girl Queen』
For Tracy Hyde『he(r)art』
GOODMOODGOKU & 荒井優作『色』
JAZZ DOMMUNISTERS『Cupid & Bataille, Dirty Microphone』
JJJ『HIKARI』
KICK THE CAN CREW『KICK!』
mei ehara『Sway』
NENE『NENE』
Okada Takuro『ノスタルジア』
PUNPEE『MODERN TIMES』
tofubeats『FANTASY CLUB』
入江陽『FISH』
シャムキャッツ『Friends Again』
スカート『20/20』
トリプルファイヤー『FIRE』
平賀さち枝『まっしろな気持ちで会いに行くだけ』
見汐麻衣『うそつきミシオ』
吉田ヨウヘイgroup『ar』
VARIOUS ARTISTS『Diggin In The Carts』

【映画、ドラマ、書籍、漫画、ゲームなど】
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」
「ストレンジャー・シングス2」
岸政彦「ビニール傘」
こだま「夫のちんぽが入らない
上間陽子「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」
ブレイディみかこ「子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から」
乗代雄介「本物の読書家」
STUDY #4
吟鳥子「きみを死なせないための物語」
Red Candle Games「返校 Detention

リストが長い……! 10月からMikiki編集部で働きはじめ、濃密な3か月のおかげでそれ以前の記憶がほぼありません。9月には友人の方便凌(彼が編集した「この地獄を生きるのだ」、絶賛発売中です)と四国、関西を旅行し、徳島で吟鳥子先生の「アンの世界地図」の聖地巡りなんかをしました。映画は上掲2作がダントツのフェイヴァリット(最近、あまり映画を観られておりませんが)。「返校 Detention」は台湾のホラー・ゲームです。音楽については日本国内の作品が素晴らしいものばかりだったので、それだけで選びました。語るには紙幅が……。