先週からはじまったMikikiの2017年振り返り企画。ここでは今年1年でもっとも読まれたレヴュー記事をジャンルごとに紹介していきます。今回はDANCE/ELECTRONICAのトップ20。〈エレクトロニック・ミュージック〉と一言では括りきれない、多種多様な音楽がひしめく20枚です。
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ひときわ目を引くのはディムダイク・ステア、クライン、カーラ・ダル・フォーノ、シャックルトンといったアンダーグラウンドでエクスペリメンタルなアクトたちの力作。どれもエレクトロニック・ミュージックの歴史を更新しようとする刺激的な作品ばかりで、こういったものが注目を集めるのもこのジャンルならでは。そのなかで、もっともポップのフィールドに近く、カリスマ的な存在感を放っているのが2位のアルカであるのは間違いないでしょう。
一方でカール・クレイグやオクタヴ・ワン、そして新進気鋭のジェイ・ダニエルらデトロイト勢の人気も根強いですね。ウルリッヒ・シュナウスやテレフォン・テル・アヴィヴら、90年代後半から2000年前半のIDMやエレクトロニカの再評価が進んでいるのも2017年的。もはやヴェテランと言っていいフォー・テット、最高傑作の呼び声高い3作目をリリースしたマウント・キンビーらUK勢も素晴らしい作品を届けてくれました。
そして、クラップ!クラップ!、マヌ・デラーゴ、スウィンドルらに共通するのは、ダンス・ミュージックにさまざまな音楽の要素を持ち込む折衷主義の美学でしょう。それをもっともポップな形で提示して見せたのが、1位のFKJなはず。