WACK×キャノンボール映画の最新作が劇場公開――今度は誰が殺される?
アイドル vs AV監督 AGAIN。――そんなキャッチコピーと共に、また夏がやってきた。BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREを擁するWACKのアイドルたちは、なぜかカンパニー松尾の率いる撮影チームに追い回される運命にある。2016年のBiS再始動に際してのオーディションを記録した「BiS誕生の詩」(カンパニー松尾監督)、さらにそこから生まれたもうひとつのグループが活動1日で消滅するまでを追った「WHO KiLLED IDOL? -SiS消滅の詩-」(エリザベス宮地監督)は、思わぬ人間味の交錯が映し出されてしまうという恐ろしいドキュメンタリー作品に仕上がっていた。
しかしながら、もともとWACKとAV監督軍団の縁ができたのは、旧BiSの解散に際して〈BiSなりの解散ドキュメンタリー〉を撮影するために「テレクラキャノンボール」(詳細は各自調査)の設定を活かし、解散前夜から翌朝までAV監督たちがメンバー個々に密着するというドキュメンタリー企画「劇場版 BiSキャノンボール2014」である。今回公開される「劇場版 アイドルキャノンボール2017」は、昨年3月下旬に行われた〈WACK合同オーディション〉の最終審査合宿を主題にしつつ、原点に立ち返ってキャノンボール形式で男たちがポイントを競うドキュメンタリーとなっている。そこからBiSやEMPiREになった者もいるわけで、落選者も含めた彼女たちのさまざまな表情が楽しめる一作ではある。ただ、今回の主旨はあくまでも男たちの闘いだ。最後には男のプライドとエモーションがとんでもない混濁を生み出す様子が観られるかもしれない……。
「劇場版アイドルキャノンボール2017」
監督/カンパニー松尾
プロデューサー/渡辺淳之介、高根順次
出演/BiS、BiSH、GANG PARADE、WACKオーディション参加者、渡辺淳之介、高根順次、平澤大輔、今田哲史、カンパニー松尾、バクシーシ山下、アキヒト、梁井一、嵐山みちる、岩淵弘樹、エリザベス宮地 他
製作/WACK INC. SPACE SHOWER NETWORKS INC.
配給/日活
2017年2月3日より東京 渋谷HUMAXシネマにて公開 詳細は〈http://idol-cannon.jp〉