東京を拠点に活動する4人組の新作は、オルタナ~ポスト・ロックをポップに昇華したサウンドがより緻密となった。ミニマルな展開の楽曲は音が細部まで作り込まれ、2本のギターの絡みは幾何学的。4人のメンバーの奏でる音がカッチリと組み合わさってタイトなグルーヴを生み出すなか、文学的な歌詞とナイーヴな歌声が曲に繊細な奥行きを与えている。独自の音楽性に磨きをかけた見事な仕上がり。