Taiko Super Kicksのアルバム『波』『石』がレコードとしてリリースされる。

TETRA RECORDSから2021年6月に『波』を、8月に『石』を配信でリリースしたTaiko Super Kicks。両作はその後10月に2枚組CDとしてリリースされたが、今回1年の時を経て、スペシャルデザインのカラーヴァイナルLPエディションとしてJET SETから再登場する。

『波』は、素朴なリズムボックスを交えたミニマルな要素とオルタナティブなバンドサウンド、浮遊感のあるニューエイジ/アンビエント的な質感が同居し、そこに伊藤暁里(ボーカル)による個人的な体験をもとに紡がれた豊かな詩情が融合した作品。内省的かつエッジーな魅力と、開放感にあふれた心地よさを併せ持った、特異なバランス感覚が特徴だった。

そして、『石』は、タイトルのとおりに長い年月のなかで形を変えていく岩石、あるいは世の中に投じる小さな一石など、多義的で示唆に富む9曲のポップソングが連なったアルバム。伊藤の詩を軸にした、繊細な歌心を甘く静かなサイケデリアで包む独自のサウンドスケープは、現在進行形のオルタナティブロックの最前線を示していた。

『石』の収録曲“スジ”では、ゲストとして米山ミサ(浮)がコーラスで参加した。また、両作のプロデュース・ミキシングは岡田拓郎が、レコーディングエンジニアは澁谷亮(Klan Aileen)が務めた。

今回のヴァイナルのマスタリングはCDと同様にケヴィン・ラターマン(Kevin Ratterman)が手がけており、アートワークもこれまでと同じく加瀬透によるもので、さらにLP用の特別仕様となっている。

『波』は2022年6月中旬に、『石』は2022年8月中旬にそれぞれリリースされる予定だ。なお、TETRA RECORDSやバンドからの直販については未定になっている。

Taiko Super Kicksが新たな扉を開いた2つの傑作の、待望のレコード化。ぜひアナログでも手に入れたい。

 


RELEASE INFORMATION

Taiko Super Kicks 『波(アイボリーカラーヴァイナル)』 TETRA(2022)

リリース日:2022年6月中旬(予定)
品番:TETRA-1040
フォーマット:LP(カラーヴァイナル)
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
SIDE A
1. 椅子の椅子
2. リフト
3. えんえい
4. コーンクリーム
5. 合間

SIDE B
6. 火遊び
7. 青梅
8. たましい
9. ラッキーG


Taiko Super Kicks 『石(クリアホワイトカラーヴァイナル)』 TETRA(2022)

リリース日:2022年8月中旬(予定)
品番:TETRA-1041
フォーマット:LP(カラーヴァイナル)
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
SIDE A
1. スジ
2. たった一本
3. ママさんバレー
4. 音楽
5. 北欧BLACK

SIDE B
6. BS
7. 最初の米
8. ぽっち
9. ニューライン

 


PROFILE: Taiko Super Kicks
伊藤暁里(ボーカル/ギター)
樺山太地(ギター)
大堀晃生(ベース)
こばやしのぞみ(ドラムス)

2014年8月、ミニアルバム『霊感』をリリース。
2015年12月23日、アルバム『Many Shapes』をリリース。
2018年2月7日、アルバム『Fragment』をリリース。
2018年11月17日、7インチシングル『感性の網目/bones』をリリース。
2020年11月27日、カセットテープ作品『ありあけ』をリリース。
2021年6月8日、アルバム『波』を配信限定でリリース。
2021年8月10日、アルバム『石』を配信限定でリリース。
2021年10月20日、アルバム『波・石』をリリース。

90年代のオルタナティブロックをルーツのひとつとしているが、定住を好まず、意欲的に音楽性の進化・発展を志向する。メンバー4人の独特で有機的なアンサンブルは、忘れられかけたバンド本来の奥行きをそれ自体で体現している。

They are originally influenced by 90’s alternative rock, but they don’t settle in one place. Their unique and organic ensemble embodies the half-forgotten depth of being a band by itself.