Taiko Super Kicksが2021年8月10日、ニュー・アルバム『石』をリリースした。

6月に新作『波』をリリースしたばかりのTaiko Super Kicks。それからわずか2か月で、ニュー・アルバム『石』をリリースした。『石』は各種サブスクリプション・サービスで聴けるほか、TETRA RECORDSのBandcampでの販売もされている。

『石』は、タイトルのとおりに長い年月のなかで形を変えていく岩石のような、あるいは世の中へ小さな一石を投じるような、多義的で示唆に富んだ9曲のポップソングが連なるアルバムになっているという。ヴォーカリスト・伊藤暁里の詩を軸にしたうえで、独自のサウンドスケープを生みだすことに成功しているとのこと。

『波』に引き続き、ミックスとプロデュースは岡田拓郎、レコーディング・エンジニアはKlan Aileenの澁谷亮、マスタリングはケヴィン・ラターマン(Kevin Ratterman)、アートワークは加瀬透が担当した。また、〈浮(ぶい)〉の米山ミサもゲストとしてコーラスで参加している。

伊藤からのコメントは次のとおり。

山に登っている。至るところに、石。その中のひとつを私は手に取って、川の水面に向かって投げてみる。小さく音を立てて拡がる、波紋。束の間、大きい流れに掻き消されてしまう。

あるいは道端で。あちらこちらに、ひっそりと、石。その中のひとつを私は拾って、ポケットに入れる。小さくても感じられる、重さ。密度。触れるたび、感触が違うような気がする。

胸の中にも。時間をかけて、少しづつ固まっていく、かたちのようなもの。柔らかくなっているのかも知れない。まだわからない。今もありかけている、石。

さらにバンドは、『波』と『石』を収録したCD『波・石』をリリースする予定。同作についての詳細は後日発表されるとのこと。

『石』の配信リンクはこちら

 


RELEASE INFORMATION

リリース日:2021年8月10日
フォーマット:デジタル
配信リンク:https://FRIENDSHIP.lnk.to/ISHI

TRACKLIST
1. スジ
2. たった一本
3. ママさんバレー
4. 音楽
5. 北欧BLACK
6. BS
7. 最初の米
8. ぽっち
9. ニューライン

 


PROFILE: Taiko Super Kicks

伊藤暁里(ヴォーカル/ギター)
樺山太地(ギター)
大堀晃生(ベース)
こばやしのぞみ(ドラムス)

2014年8月、ミニ・アルバム『霊感』をリリース。
2015年12月23日、アルバム『Many Shapes』をリリース。
2018年2月7日、アルバム『Fragment』をリリース。
2018年11月17日、7インチ・シングル『感性の網目/bones』をリリース。
2020年11月27日、カセットテープ作品『ありあけ』をリリース。
2021年6月8日、アルバム『波』を配信限定でリリース。
2021年8月10日、アルバム『石』を配信限定でリリース。

90年代のオルタナティヴ・ロックをルーツのひとつとしているが、定住を好まず、意欲的に音楽性の進化・発展を志向する。メンバー4人の独特で有機的なアンサンブルは、忘れられかけたバンド本来の奥行きをそれ自体で体現している。

They are originally influenced by 90’s alternative rock, but they don’t settle in one place. Their unique and organic ensemble embodies the half-forgotten depth of being a band by itself.