ORESAMAに通じるHi-Fiなポップ感覚を持つ作品たち

fhana World Atlas ランティス(2018)

80sなエレポップ×ディスコ~ファンクを骨子としながら、フィリーなストリングスを配した“流星ダンスフロア”などソウル経由の多彩なアクセントを随所にまぶしたORESAMAの音楽。主に渋谷系由来のものでありつつ、レーベルメイトのこの4人組もそうしたグルーヴィーなポップ感が美点のひとつだ。 *土田

 

SHE IS SUMMER WATER Being(2017)

小島が“出会ってから付き合うまでのあの感じ”の編曲を手掛けた縁もあって、ORESAMAとはライヴでの共演を含めて何かと付き合いのあるSHE IS SUMMER。この初アルバムでは小島がタキシードあたりにも通じるリヴァイヴァル系のブギー・ファンク“NIGHT OUT”を提供している。 *北野

 

DAOKO THANK YOU BLUE トイズファクトリー(2017)

DAOKOのメジャー進出作『DAOKO』(2015年)で本格的に作家業に乗り出した小島。その後もファレル風味の軽快ファンク“BANG!”やユーロ・ディスコ感バリバリな“ShibuyaK”など、この最新作に収められているシングルの表題曲を数多く書き下ろし、彼女の音楽性の更新に大きく貢献した。 *北野

 

Shiggy Jr. SHUFFLE!! E.P. ビクター(2017)

懐かしの洋楽テイストを後追い世代ならではの感覚でフレッシュに採り入れるこのバンドのJ-Popは、ORESAMA好きならば気に入るはず。特に本作に収録の“誘惑のパーティー”は、パワー・ステーションみたいなドラム音のアクセントも80s感たっぷりな魅惑のディスコ・ポップ! *北野

 

Awesome City Club TORSO CONNECTONE(2018)

男女ヴォーカルを擁する5人組の新作は、エレクトロニクスを巧みに組み込んだバンド・サウンドと、ディスコ~ソウル風味をポップに消化したアレンジという持ち味は保持しつつ、あからさまに新章へ突入した感が。歌詞に人間味がより表出している点も特徴で、そうした変化もORESAMAと近い。 *土田

 

BRIAN SHINSEKAI Entrée ビクター(2018)

オリジナル・ニューウェイヴ期のシンセ・ポップをEDM以降の手法で鳴らす自作自演家の最新作。そうなるとORESAMAとの共通項もあるわけで、本作ならフィリーな弦使いのディスコ・ポップ“TRUE/GLUE”やナイル・ロジャースのカッティングを意識した“東京ラビリンス”あたりはいかがでしょう? *土田

 

VARIOUS ARTISTS Electro Swing Circus! ランブリング(2015)

『Hi-Fi POPS』収録の“cute cute”で聴けるレトロでありながらモダンなジャズ風味のサウンドは、ヨーロッパなどで人気の高いエレクトロ・スウィングを下敷きにしたもの。そのホットな音に魅了された人には、その人気曲をまとめて楽しめる本コンピがおススメ! *北野

 

DURAN DURAN Paper Gods Warner Bros./ワーナー(2015)

小島が影響を受けた人物として必ず名前を挙げるのが、シックのギタリストとして知られるナイル・ロジャース。ORESAMAの楽曲で多用されるクリーンなギター・カッティングはナイルの十八番だ。その匠の技は80sの代名詞である盟友バンドと再会した本ダンス・ポップ盤の“Pressure Off”でも炸裂! *北野

 

VARIOUS ARTISTS Ed Rec 100 Ed Banger/Because(2017)

小島の80s感溢れるシンセ音を使ったサウンドメイクには、エド・バンガーに代表されるフレンチ・エレクトロ勢からの影響が多分にあるはず。特に彼も好きだというブレイクボットのディスコ馬鹿ぶりや、メイヤー・ホーソンとビジー・Pのブギーな合体曲はORESAMA好きにも刺さりそう。 *北野