最高に爽やかで、ワクワクするニュー・アルバムが完成!
新メンバーが加入した新生T-SQUAREが、通算51枚目のオリジナル・アルバム『TURN THE PAGE!』を発表した。昨年のオーディションで長谷川雄一(キーボード)と亀山修哉(ギター)が決定。さらに長年サポートを務めてきた田中晋吾(ベース)が正式にメンバーとして加入。久々に5人のバンド形態に戻ったT-SQUARE。この爽やかで、そしてワクワクするサウンドは唯一無二!

坂東「安藤さんが抜けてからの約4年、僕と伊東さんの2人体制でやってきましたが、そろそろサポート・メンバーを交えたセッション的なサウンドではなく、固定したメンバーによるバンドのサウンドを追求したいという思いが強くなってきたんです。まずリズム・セクションの相方として、T-SQUAREのベースは晋吾さん以外に考えられません」
田中「早いもので、T-SQUAREのレコーディングやライヴにサポートという形で加わるようになってからもう20年経ちます。この機会に正式メンバーになり、これまで以上により一層、T-SQUAREの活動を中心に、精進したいと思います」
伊東「オーディションにはプロ/アマ問わず、ギター、キーボード等、演奏者志望に130名ほど応募があったんだけど、最終的に坂東とも意見が一致して長谷川と亀山、この2人に決めた。最終選考でスタジオで一緒に音を出した時、〈このサウンドが欲しかったんだ!〉と気持ちが昂まるのを感じたね」
オーディションが行われた昨年は2人ともまだアマチュアの大学生。しかし親世代から受け継いだ幼少時からのスクエア愛、さらに楽器をプレイするようになってからのスクエア・サウンドの研究は半端ではない。
長谷川「ジャズやフュージョンをよく聴いていた父の影響で、中学生の時からT-SQUAREのファンでした。ピアノはクラシックを習っていましたが、T-SQUAREを知ってからはジャズ/フュージョンにも興味を持つようになりました。和泉さんのピアノは大好きで、よく研究していました」
亀山「僕も小さい頃はピアノを習っていて、やはり父の影響でT-SQUAREを聴き始めて、毎年コンサートを見に行くようになりました。しばらくはエレクトーンでスクエアの曲をコピーしていましたが、安藤さんのギターに魅了されて自分でもギターを弾きたくなり、中学2年から練習を始めました。それ以降、安藤さんのギターは相当マニアックに聴き込んでいます(笑)」
ニュー・アルバムでは収録曲全9曲のうち、長谷川が2曲、亀山が3曲を提供し、演奏だけでなく作曲でもバンドに新風を吹き込んでいる。
長谷川「大学時代に何曲か作ったことはありましたが、こんなふうに本格的に作曲したのは初めてです。T-SQUAREではサックスが曲のテーマ・メロディをとることが多いですから、それを想定して作曲することも必要ですからね」
亀山「じつは、これまで一度も曲を書いたことがなかったんです。難しい曲を書こうとしないで、とにかくキャッチーなメロディとアレンジを心がけました」
伊東「2人ともこれが作曲家デビューだとは信じられないくらい、クオリティの高い曲を持ってきた。楽器の特性をよく理解しているから、サックスでメロディを歌うことに関しても全く問題がない」
プリプロの段階からレコーディングの現場まで、全員で話し合いながら作り上げたというだけあり、本作にはバンドならではの一体感が感じられる。
田中「今回のレコーディングはこれまでどおりのような安心感もある一方で、そこに2人が入ったことによる新しさも加わり、その混ざり具合がとても心地良かったと思います。僕も長年、スクエアのレコーディングに参加してきましたが、いまだにこんな新鮮な気持ちでいられることに驚いています」
坂東「今回は曲作りの期間をいつもより長めに設定していて時間的な余裕もありましたので、僕もメンバーのことを思い浮かべながら作曲したりしました。“君と歩こう”には、曲の中で今回新たに加入する3人を紹介し、〈このメンバーで歩いていくぞ〉という、前向きな気持ちを込めています。また、このアルバムは録音も素晴らしくて、バンドとして一体感のあるアンサンブルをしっかり感じることができます。録音されたドラムのサウンドにもとても満足しています。そんなところにも注目していただけると嬉しいです」
伊東「亀山のギターとサックスのユニゾンは、俺としてはこれまでで一番良いと思うくらい気持ちよくできた。特に今回EWIから持ち替えたNuRADは、タイミングや音色が綺麗にギターとブレンドできている。2人同時の一発録音にこだわったのも、一体感を得られた要因なんだろうね。俺としては、メンバー全員でバンドのサウンドを作り上げていく、そんな作業がまたできた事がとても嬉しい。ぜひアルバムのリリース・ツアーで、新生T-SQUAREのワクワクするようなサウンドを体感してほしいね」