新たな挑戦と自身らしさに込めた決意表明

 デビュー曲“オオカミハート”がいきなりTVアニメ「オオカミ少女と黒王子」のエンディング・テーマに起用され、脚光を浴びたポップ・ユニット=ORESAMAが、ニュー・シングル“ワンダードライブ”を発表した。H△Gとのスプリット盤を挿み、単独名義では約1年半ぶりの新作である本作は、メジャー復帰作という意味合いも持つ。

ORESAMA ワンダードライブ ランティス(2017)

 「もう一度メジャーで勝負したいとずっと思っていました。もっと私たちの音楽、歌を多くの人に届けたいという思いが強かったからです。私自身も、再スタートを切るまでの間にシンガーとしての在り方をとても考えた時期があって。それを経て今作のお話をいただいて、ぜひやらせていただこうということになりました」(ぽん、ヴォーカル)。

 「去年1年は、〈自分の作る音楽とは〉〈ORESAMAとは〉などと考えることが多くありましたが、そうやって考え続けながら常に進化していきたいです。正直なところインディーとメジャーの違いをまだ実感できていませんが、これからより多くの人たちに僕らの音楽が届く機会が増えると思うので、とても楽しみだし、良いものを作っていきたいです」(小島英也、トラックメイカー)。

 今回の表題曲は、TVアニメ「アリスと蔵六」の主題歌として書き下ろされたナンバー。ORESAMAらしいカラフルなサウンドを纏いながら、これまでにないスピード感で駆け抜けるアップ・チューンだ。躍動するエレクトロニック・ビートと共に〈世界を変えよう〉と歌われるメッセージが胸を射抜く。

 「常に自分たちらしさを残しながら、新しいことに挑戦したい気持ちがあり、今回は早いテンポであったり、8ビート感のあるリズムのなかで、どのくらい自分たちらしい要素を組み込めるかを意識しました」(小島)。

 「物語のなかのシーンと、自分たちの今の境遇がとても重なって見える部分があって、そのシーンを元に詞を乗せていきました。“ワンダードライブ”はORESAMAの決意表明の曲だと私は思っています。主人公とシンクロする部分がとても多かったので、今の気持ちや決意を自分なりに素直に曲に乗せることができました」(ぽん)。

 続く“ねぇ、神様?”はORESAMAの真骨頂と言うべきスタイリッシュなディスコ・チューン。だが、ここにも自身を変えようともがく彼らの思いが込められているようだ。

 「活動を続けているといろいろあったり、自分の歌ではダメなのではないかと悩んだ時期があって、それでも諦めきれないという気持ちを歌った曲です。この葛藤があったから今があると思うし、今回のCDに入れることができて本当に嬉しいです」(ぽん)。

 「ぽんちゃんの悩み、苦悩が表現されてる歌詞をORESAMAらしく笑い飛ばすくらいの明るい楽曲にしたいと思い、みんなで踊って歌えるような曲にしました。ディスコ調にしたのは僕の好みで、この楽曲に関しては僕も自分の好きな音楽を素直に表現しようと思いました」(KOJIMA)。

 ラストに配された“SWEET ROOM”は、彼らにしては珍しい直球のバラード。メランコリックな思いを乗り越えるような力強い表明とメロディーが美しい。

 「私はライヴが〈明日またがんばろう〉って思えるためにあったらいいなと思うんです。日常生活にはいろんなことがあるけれど、〈またここに帰ってきてね〉って、〈ここにきて遊んで、また明日からがんばろうね〉って。応援してくださっているファンの皆さんにとっても、これから出会う皆さんにとっても、そういう場所であってほしいという願いを込めて書きました。これからも私はみんなが楽しめて、踊れるライヴを追求していきたいと思います」(ぽん)。

 「ORESAMAはこれからも自分の音楽活動のメインであり、実験的に挑戦ができる場でもあります。本作は、今のORESAMAを詰め込めたシングルになったし、今まで応援してくださってる方、新しく知ってくれる方に対する改めての名刺代わりの一枚でもあります」(小島)。

 

小島英也が編曲/リミックスで参加した作品を一部紹介。