一昨年の〈フジロック〉出演でも注目を集めた8人組バンドの2作目。JB某曲そっくりなギター・フレーズ入りの“Get Some; Leave Some”をはじめ、前作同様にJB'sスタイルの切れ味を保ちつつも、粘り付くディープ・ファンクや、ショーン・アイクの錆声がゴリゴリなホーンと共に迫るナンバーまで、一本調子にならない聴き心地。柔軟さとタメの効いたグルーヴに、故郷デトロイトで吸い上げたであろう音楽養分が滲み出ている。