日本科学未来館での「デザインあ展」に合わせて発表される人気TV番組のサントラ第3弾。今回もミニマルな筆致のサウンド・アートと言えるチャーミングなインストと、さまざまなアーティストを迎えた歌モノをたっぷりと詰め込んでいる。LEO今井が咆哮するファンク“SHOOT&EDIT”や、高橋幸宏を迎えたフォーキーな“まつ”など、オリジナル作品の要素を継承したナンバーが存在するのもファンには嬉しいところだろう。

 


2013年の第1弾、2018年3月リリースの第2弾に続いて、今年2作目となる第3弾が早くもリリース。前作が31曲入りだったので、21曲入りの今作は若干のヴォリューム・ダウン感は否めないが、そんな中でもショコラをヴォーカルに迎えた“てん せん めん”のシンプルかつ絶妙なコード感は最高だし、中納良恵を迎えた“ことのはうた”のヴォーカルは圧巻の一言(Corneliusファンなら昨年の非売品LPの楽曲“Audio Check”と同モチーフの“くりかえし”も必聴だ)。いずれも短く多種多様ながら、カラーの揃った楽曲が3作合わせて77曲。今後の番組とその音楽にも期待したい(次回作は黄色かな?)。