前作『Puberty 2』でブレイクし、ワクサハッチーやフランキー・コスモスらと共にNYのオルタナ女子ブームに火を点けたほか、ロードやピクシーズのツアー・サポートにも抜擢されたシンガー・ソングライター。2年ぶりとなるこのアルバムのイメージは〈スポットライトを浴び、ひとり孤独に歌うシンガー〉とのことで、成功に伴う葛藤や疲弊を描いた落ち込み気味の内容かと思いきや、それを乗り越えて新たなスタートを宣言する清々しい内容に。前作を特徴付けた轟音ギターは据え置きながら、ストリングスや鍵盤楽器を大々的にフィーチャーし、よりエモく壮大に歌謡曲的な強いメロディーを盛り上げています。2年前に彼女から感じた椎名林檎みたいなカリスマは本物だった!と実感できる好盤。