CDは丸2年ぶり、メンバー・チェンジ後の配信シングルから数えても1年ぶりの新作は5曲入り、なれど味わいは実に濃密だ。書割りのアーバン感覚を纏った諸々で飽和状態な昨今だが、さまざまな状況からの〈escape〉をテーマにした甘く苦い内容は生々しい息づかいに溢れたもので、有象無象とのセンスの違いは言わずもがな。切実な“screen”から滑らかなデバージ感を湛えた“ふれてほしい”まで、もちろん夜に聴くのがいい。