10枚目のフル・アルバムで、ついに志村正彦と山内総一郎のヴォーカル作が同数に。序盤はシングル版にコーラスを加えた“手紙”など、山内らしいメロディアスなギター・ロックに流麗な弦を乗せてじっくり聴かせ、中盤は金澤ダイスケの派手なソウル・ポップで突っ走る。加藤慎一はひねりの利いたラテン・ロックを提供し、ラストはイケイケの70sディスコ。飽くなき変化と円熟を両立させた、デビュー15周年の理想形がここに。