連載

【植田真梨恵のマリエンサイクロペディア】私的な言葉を詩的に表現する辞典形式の連載:第3回 さしすせそ

期待のシンガー・ソングライターが、私的な言葉を詩的に表現する辞典形式の連載!

 

[第三回] さしすせそ

 

■さくらのきせつ【桜の季節】
桜は春に咲く。出会いと別れの季節でもある。
フジファブリックの“桜の季節”でも〈桜の季節過ぎたら 遠くの町へ行くのかい?〉と別れを歌っている。すこしだけ切なさが入り混じる、はじまりの季節。

フジファブリック SINGLES 2004-2009 ユニバーサル(2010)

 

■しっぱいはせいこうのもと【失敗は成功のもと】
どんな失敗も無駄ではないよという意味のことわざ。
新しい季節を前にしても失敗することを恐れずにバーーンとゆけ、ということ。

 

■すいとーよ【好いとーよ】
福岡の方言による〈好きだよ〉という旨を告げる言葉。
日常において使われることはそんなに多くもない。
15歳まで福岡に住んでいたけどCMなど以外でリアルに耳にしたことは一度もない、甘酸っぱい言葉。

 

■せっちゃん【せっちゃん】
斉藤和義さんのあだ名。大学時代いつもセックスしたいセックスしたいと言っていたことからせっちゃんと呼ばれるようになったんだそう。なんだか春ですね……。
“アゲハ”で〈二十一歳の彼女は今日も歌を歌ってる〉と初めて聴いたとき、私も二十一歳当時であり、三十二歳になっても歌を歌ってたいなと思った。

斉藤和義 アゲハ スピードスター(2000)

 

■そめいよしの【染井吉野】
日本の美しい桜を代表する品種。
花言葉は〈純潔〉〈優れた美人〉〈精神美〉など。
日本の春に欠かせない淡いピンク色をした、やさしく強い印象を与える美しい木。

 


 

 あっという間に桜の季節も過ぎ、あっという間にわたしの〈LIVE TOUR 2015「はなしはそれからだ」〉も終わりゆきました。ご来場くださったみなさんありがとうございました。地元福岡での初ワンマンをはじめ、どの会場の公演も大変感慨深く、心に残るものとなりました。

 季節が過ぎるのは早いですが、最近は春のほんわかした日々もあっという間に過ぎ去り、いつの間にやらもう夏が目の前、という感覚です。年間通しての行事のなかでお花見がいちばん好きなわたしが、お花見を逃してちょっと心残りな今回の〈マリエンサイクロペディア〉でした。

 ちなみに関西では焼き鳥のハツのことを〈こころ〉と呼びます。わたし、こころがいちばん好き。では、また。

植田真梨恵 はなしはそれからだ GIZA(2015)

 

うえだまりえ【植田真梨恵】

90年に久留米で生まれ、現在は大阪を拠点とするシンガー・ソングライター。最新アルバム『はなしはそれからだ』(GIZA)をが好評のなか、フジテレビ「みんなのニュース」内〈ニュースのうた〉で書き下ろし曲“鳴いたおなかの虫”がオンエア中! 7月に大阪、8月には東京でワンマン・ライヴも決定しています。詳細は〈uedamarie.com〉にてチェックをどうぞ!

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