ジブリアニメに匹敵する国民的アニメの担い手となった細田守の最新作は、夏休みファミリー向け冒険ムービーの顔をしたアート・フィルムのような奇っ怪作。近年これほど存在していることに凄みのある映画もないはず。あとはただ、細田の作家性の暴走に「よろしくおねがいしまーす!」と応えられるかどうか、覚悟をもって確認していただければと思う。4歳児のくんちゃんが半分犬になる場面での、尻尾をお尻に挿すとエクスタシーに達してしまう(その表情!)描写の執拗さに、細田の“歪なまっすぐさ”を見て胸打たれたとは告白しておきたい。
細田守 「未来のミライ」 ファミリー向け冒険ムービーの顔をしたアート・フィルムのような奇っ怪作
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映画/映像