今月より開店25年目に突入した下北沢のライヴハウス、BASEMENTBAR。シーンがたえず変遷しているなか、いつの時代もバンドマンに愛され続けている人気店です。そんなBASEMENTBARでブッキングを担当しているスタッフ4名が、いまライヴを観てほしいミュージシャンを紹介する連載〈下北沢で噂のあいつら〉。第5回目となる今回は、The Shiawase、大石晴子、Chunky Cookie Club、CHINESE HOODIEの4組をオススメしてくれました。きっと気になるアーティストが見つかるはず。記事を読んで、試聴して、そのままライヴ会場にゴー!! *Mikiki編集部

 


副店長・こっけの〈噂のあいつら〉!

みなさまこんにちは、こっけです。 

5月はBASEMENTBARの24周年月間だったので、濃密な1か月を過ごさせてもらいました。 
みなさま日々、ありがとうございます。 

さて、今回僕が紹介するバンドは、The Shiawaseです。 

The Shiawase

ギター&ヴォーカルの仲井陸に出会ったのは2017年で、僕が弾き語りで行った四日市にある〈ドレミファといろは〉というライヴハウスでした。そのときは確かバンド結成前で、アコースティック編成だったかな。そこで朝まで、バンドしたいとか恋の相談とか話してとても仲良くなったんです。 

そのあとに電話がかかってきて、 

仲井「こっけさん! バンド組みました! イヴェント出てください!」 
こっけ「もちろん! ありがとう! バンド名なんていうの?」 
仲井「ザ・シアワセです」 
こっけ「え、すごい名前だね(笑)」 
仲井「はい! 幸せって意味です!」 
こっけ「楽しみにしてるわ~~(笑)」 

すんげえ名前つけるな〜、名前負けしそう〜と思ってました。 が、企画に呼んでもらって初めてライヴを観たときに、納得しました。 彼らのライヴの圧倒的多幸感。音楽って楽しい!という気持ちが溢れまくってる。 楽しんで演奏するっていう気持ち、音楽って最高!って気持ち。 忘れてたわけじゃないんですが、彼らのライヴを観るたびに、そうだよな! そうそう! 楽しいよな!って、思い出せるというか、確認できるんですよね。 

The Shiawaseの2018年の楽曲“平成アロハ航路”
 

演奏自体もとても上手。陸のギターからはブルースを感じるし、ベースの駿太はもともとベーシストじゃなかったとは思えないほどいまはベーシストだし、初期メンバーのあとを引き継いだドラムスの神谷のドラミングもどんどんキャラクターが出て来ているし。楽器、好きなんだな〜って感じる演奏。ここも観どころです。 

そして何よりも、上に掲載した“平成アロハ航路”という曲の破壊力。 〈ア〜〜〜〜ブルースプレイベイベ〜〜〜〜〜〜〜〜〉。ライヴ会場ではブルースプレイベイベーごっこ(歌のモノマネ)をお客さん全員でやるとかやらないとか。 俺はライヴで観るたびに毎回歌ってしまいます。 

6月は2本、BASEMENTBARに出てもらいます。 この幸せ、一緒に感じませんか? 

2019年6月15日(土)
〈続・もっとザ・ピープル
開場/開演:17:30/18:00
前売/当日:2,000円/2,500円(+1ドリンク)
※高校生以下無料(要予約/要学生証/1ドリンク要)
出演:錯乱前線/ステレオガール/The Shiawase/ザ・ジュアンズ
★前売予約など公演の詳細はこちら

2019年6月24日(月)
〈The Dragers「グッドラック、平成を生きた者達へ」リリースイベント プレイボール! セミファイナル東京編〉
開場/開演:18:30/19:00
前売/当日:2,000円/2,500円(+1ドリンク)
※高校生以下学生証提示で500円off
出演:The Dragers/時速36km/ハシダヒロヤ/SUP/The Shiawase
★前売予約など公演の詳細はこちら

 

店長・クックヨシザワの〈噂のあいつら〉!

こんにちはこんばんはおはようございます。連載は5回目を迎えました。店長クックヨシザワです。今回紹介するアーティストはこちら。

大石晴子

大阪生まれ神奈川育ち。早稲田大学のソウル・ミュージック・サークル出身のシンガー・ソングライター。R&Bやジャズを基調とした曲と、優しさを纏いつつ、内側から情熱が青く燃えているような、芯のある歌声が魅力のソウル・シンガーです。

大石晴子の〈りんご音楽祭2018〉でのライヴ映像
 

ベースメントバーにはライヴ活動を始めたくらいの頃から出演してもらっていて、最初は初々しさもあったのですが、観る度に歌に力が宿っていくのを感じるし、自信を持って堂々としていくのを感じます。きっと活動を始めてから、たくさんの新たな人と音楽に出逢っているのでしょう。その度に吸収して消化して歌にする。喜びも悲しみも真摯に受け止めているからこそ出てくる言葉とメロディー。

そんな彼女をサポートするバンドのメンバーも、これまた腕利きのグルーヴィーな面々です。ミュージシャンたちからも愛される歌。ライヴではバンド編成、弾き語りなど場所やイヴェントによっても違うのでいろんな魅力を発見できると思います。

先日初の公式音源、配信シングル“怒らないでね”をリリースしたのですが、とてもいいのでチェックしてみてください。年内にEPを発表する予定だそうですよ。これからますます成熟していく大石晴子を楽しみにしています。

2019年6月19日(水)
〈JINRIKI DISCO〉
開場/開演:19:30
料金:1,000円
※+1,000円で22:30まで飲み放題!!!
出演:パインズ マインズ/三輪卓也BAND/大石晴子(バンドセット)/Saboten Neon House
DJ:HAPPFAT/kta
FOOD:crews curry spot
★前売予約など公演の詳細はこちら

 

スタッフ・かたしょの〈噂のあいつら〉!

こんにちは、下北沢BASEMENTBARかたしょです。今回紹介させていただくのは、バンドではなく、1シンガー+1MC+2ダンサーズからなるグループ、Chunky Cookie Club!

Chunky Cookie Club

出会いは2018年6月の〈出れんの?!サマソニ?!〉最終選考。応援しているバンドが出ていたり、他にも気になるバンドがちょこちょこ出ていたりしたので足を運んだのですが、カッコイイしカワイイ彼らの音楽とルックスに一目惚れ。〈80年代とゾンビ映画が好きそう!〉と個人的なツボにもハマりBASEMENTBARに出ていただくきっかけになりました(当時はPRANKROOMの名前で活動していたのですが、令和元年初日の2019年5月1日にChunky Cookie Clubに改名しました)。

Chunky Cookie Clubの2019年の楽曲“いつもお前待ち -You make me wait-(demo)”
 

見た目からは色物っぽさを感じる人もいるかもしれませんが、インパクト抜群なパフォーマンスと、音楽と真剣に向き合っていることがわかるキャッチーな楽曲が混ざり合って調和しているというか、むしろ昇華していると言えるバランスの良さを感じます。なんといっても観てる人を元気にさせちゃうポジティヴなエネルギーに溢れたライヴが魅力的なんです! DJのプレイ中もフロアで踊って楽しんでいて、そんな姿も最高なんだよなあ。

もともとライヴハウスやクラブだけでなく、ダンスのフェスティヴァルやショッピングモールでのイヴェントなどにも出演しており活動の幅が広く、これからさまざまな場所で引っ張りだこになる予感がしております。6月21日(金)には僕も所属しているDJクルー、BYE CHOOSEの2周年パーティーに出演しますので、いち早く出会いに来てください!

2019年6月21日(金)
〈PUNCH!〉
開場/開演:23:30
料金:1,000円(+1ドリンク)
ゲスト・ライヴ:Chunky Cookie Club
ゲストDJ:TANACHU/cub(LIA)
BYE CHOOSE DJ:片山翔太/樹里/KUWA/naacy/NAGATA
★前売り予約など公演の詳細はこちら

 

副店長・高木の〈噂のあいつら〉!

毎回Mikiki内のベースメントの連載を読んでいただきありがとうございます! 副店長の高木です。今回紹介させていただくバンドはCHINESE HOODIEです。

CHINESE HOODIE

2017年活動開始の東京都を中心に活動中のポップ&ファスト・パンク・バンド。I Hate Smoke Recordsのコンピレーション・カセット『Unripe Fruits Paradise』に参加したり、NINJA BOYZらと秋葉原IKEBeckの全スタジオを使ったイヴェント〈SUPER GIG!!〉を開催したりと、精力的に活動中です。

SCHOOL YOUTHや初期Wiennersに大きな影響を感じるショート・パンクで凄まじく早く短い楽曲のなか、ヴォーカル/ギターのタグチヨウジが一生懸命に歌ってるのがなんとも汗臭く、それでいてポップなんです!

CHINESE HOODIEが2018年に発表した『1st demo』のトレイラー映像
 

ライヴを観てもらえばわかりますが、とても愛せるバンドであり、3人のメンバーの親近感を湧きやすいキャラクターが、とても好印象に思えるのではないでしょうか。

そして、CHINESE HOODIEの音楽性の軸はショート・パンク(もっと簡単に言えばパンク)であり、出演しているイヴェントの多くはそういったジャンルで、仲の良いバンドもパンク系が多い。CHINESE HOODIEはそのなかでも、年齢的に若くフレッシュな新世代です。

彼らのライヴを観て、パンクというジャンルは人に寄り添え、聴き手が親近感を感じられるもの、単純に楽しいものだという印象を、多くの人に持ってもらえたら良いなと思っております。そういうパンクの要素である〈ポジティヴ〉で〈アクティヴ〉な要素が出ているバンド。観ていて、関わっていて元気の出るバンドです。

なんにせよ、最近ライヴを観てて泣きたくなる、嬉しくなるバンドは、ステレオガール、Tomato Ketcup Boysと、彼らCHINESE HOODIEの3バンドなんですよね、僕は。この前シェルターで初めてライヴしてるのを観たときは、彼らが憧れの舞台で思いっきりライヴしてるのを観て心打たれたな~。(動画付けときますので観てください!)

CHINESE HOODIEの2019年のライヴ映像
 

ぜひともライヴを観に来ていただきたい僕のオススメバンドです。早く新しい音源が聴きたい! そんな彼らが出演するイヴェントはこちら!

2019年6月25日(火)
〈sit stage.
開場/開演:18:30/19:00
料金:2,000円(+1ドリンク)
出演:Tomato Ketchup Boys/WETNAP/Vince/PATROL TIME/CHINESE HOODIE/SYMBOL
★前売り予約など公演の詳細はこちら

 


下北沢BASEMENTBAR
住所:東京都世田谷区代沢5-18-1 カラバッシュビルB1F
TEL:03-5481-6366(16:00~)
FAX:03-5204-9120
E-mail:basement@toos.co.jp