フランク・オーシャンの『Endless』(2016年)やソランジュの最新作『When I Get Home』(2019年)にも参加した、現代音楽シーンの鬼才と称される作曲家/鍵盤奏者のシャソールが、9月7日(土)にBillboard Live OSAKAで、9月9日(月)にBillboard Live TOKYOで来日公演を行う。

シャソールことクリストフ・シャソールは、76年にフレンチ・カリビアンの島として知られるマルティニークに生まれる。幼少期より音楽に触れ、バークリー音楽院大学に入学後は、TVCMや映画などの音楽を制作するように。演劇やダンスにロック、ポップス界隈と多種多様なアーティストとのコラボレーションを経験するなかで、2004年にはフェニックスのツアーに参加したほか、同年リリースのセバスチャン・テリエのアルバム『Politics』でブラス・アレンジを担当している。

シャソールがセッションしたオバマ大統領のスピーチ映像
 

シャソールと言えばオバマ大統領のスピーチを音でなぞって音楽化した上掲の映像が有名だが、映像や人々の会話、生活音などと自身の音楽とをセッションさせるスタイルの原点と言えるのが、ロシアの子供たちが歌う映像を元にした2006年の楽曲“Russian KIdz”。そのスタイルは、“Russian KIdz”を含む過去の楽曲群を収めたソロ・デビュー作『X-pianos』(2012年)、そしてジャイルス・ピーターソン主宰〈Worldwide Award〉でベスト・ディスクのひとつに選出された『Indiamore』(2013年)、『Big Sun』(2015年)でさらに深められていく。

アプローチとしては難解な音楽にも成り得そうなものを、ロックやヒップホップ、クラブ・ミュージックなど多様なサウンドの要素を盛り込みながら、極めてポップなサウンドに昇華しているのがシャソールの凄みだ。

X-pianos』収録曲“Russian KIdz”
 

2016年に行なわれた前回の単独公演は『Indiamore』と『Big Sun』をフィーチャーしたものだった。今回も前回同様にドラムスのマテュー・エデュアールとの2人編成で行われることは確かだが、いまのところ内容についてはアナウンスされていない。エルメート・パスコアールも引き合いに出されるマジカルな音楽を体験しに、足を運んでみてはいかがだろう。

★参考記事:シャソール 来日記念特集(Billboard JAPAN)

『Indiamore』の楽曲を演奏する2014年のライヴ映像

 


LIVE INFORMATION
シャソール

2019年9月7日(土)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場15:30 開演16:30
2ndステージ 開場18:30 開演19:30
サービスエリア 7,500円/カジュアルエリア 6,500円(1ドリンク付き)
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2019年9月9日(月)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 7,500円/カジュアルエリア 6,500円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら

■メンバー
シャソール(キーボード)
マテュー・エデュアール(ドラムス)