この8年ぶりとなるスタジオ・アルバムを端的に説明すれば、アーバンでスウィートな部分と70年代の彼らを連想させるロックな部分が絶妙に融合した一枚と言えよう。ジェイソン・シェフのハイトーン・ヴォイスが冴えるミディアム“Now”ほか曲は粒揃いだし、ロバート・ラムボサノヴァ趣味が瑞々しさを運んでくる点も見逃せない。古参リスナーに〈ずっとシカゴを聴いてきて良かった〉と思わせる魅力的な内容だ。