UK出身でBBCの〈Sound of 2019〉にも選ばれたマヘリアの約3年ぶりとなる2作目。フェリックス・ジョセフを中心にスウィンドルやサウンウェイヴらを制作陣に起用した今作では、ジェレミー・ハーディングの名リディムを引用したバーナ・ボーイ客演の“Simmer”などでUK感覚を滲ませながら、ヒップホップ・ソウルからトラップまでをシームレスに繋いでみせる。テラス・マーティンを迎えたサイケでオーガニックな“Good Company”も快演で、可憐にしてスモーキーな声はジャジーな曲にもよく馴染む。DJダーヒ制作でラッキー・デイらと相見えた“Regular People”、ポップ・ワンゼル制作でローズ・ロイス/キャムロンの曲をベースにしたエラ・メイとの“What You Did”は今年屈指のR&B共演だろう。