シアトルのLight In The Attic発のコンピレーション『Kankyō Ongaku』がグラミーにノミネートされたこと(惜しくも受賞ならず……)でいよいよ80〜90年代の日本の環境音楽への再評価は確固たるものとなったが、志を同じくするスイスのWRWTFWWによる好仕事も続く。件のコンピにも楽曲が収録され、ヴィジブル・クロークスとの共演盤も記憶に新しい尾島由郎が88年、青山スパイラルの為に制作したBGM集をリイシュー。施設の特性もあり当時のアートシーンやアカデミズムを感じさせる神秘的かつノスタルジックな音配置、レイヤーが全身を支配する感覚は甘美である。
尾島由郎『Une Collection des Chainons I and II: Music for Spiral』日本の環境音楽の再評価が進むなか88年のBGM集がリイシュー
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