故ニプシー・ハッスルやミーク・ミルらとのコラボによって頭角を現し、ついに大ブレイクを果たしたコンプトン出身ラッパーのファースト・アルバム。すでに名の知れた存在であり、ガンナを迎えた耳馴染みの良いトラックが印象的な“Start Wit Me”などの先行曲の話題もあって全米初登場1位を獲得した本作には、他にもそのミークやタイ・ダラー・サインといった人気アクトが参加しているもののアルバム全編で圧倒的な存在感を放っているのはロディ自身。現行のトレンドである歌うようなフロウを駆使し、メロディー感の強いトラック上で自身の体験をベースとするハードなストリート・ライフを綴っており、説明不要な全米大ヒット曲“The Box”収録というトピックを抜きにしても聴いとくべき最高のブツだ。
ロディ・リッチ(Roddy Ricch)『Please Excuse Me For Being Antisocial』説明不要な全米大ヒット曲“The Box”を収録
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