MPB~ボサ・ノヴァを長年探求し独特のフレーズをリスナーの心に刻みこんできたSSWマヌ・ラフェール。これまでも数々の国内外アーティストとコラボしてきた彼が最新作の相方に迎えたのはサンパウロのサンバ界でその存在を知らぬものはいない名物女将グラッサ・ブラーガ。都会的で洗練され、イージー・リスニングをのような要素もあるマヌの楽曲にあわせてか、グラッサの歌唱も普段の深くパワフルなものではなく終止優しく穏やか。カーニバル的お祭り感ではなく親しいものだけが集まるサロンでの演奏のような、それが反って歌声から漂う、心安らぐ太陽の香りを際立たせている。サンバ入門としてもオススメだ。