9『FLASH BACK』2007年12月5日

CAPSULE 『FLASH BACK』 contemode(2007)

リミックス・アルバム『capsule rmx』で過去曲を大幅アレンジし、一区切りを経ての新作は、完全に波形と電子の世界の音楽。喜怒哀楽といった感情やオシャレさ、クラブでの盛り上がりなどとは別のところで心拍数が盛り上げていくような、ある意味で実験作と言える内容だと思う。

 

10『MORE! MORE! MORE!』2008年11月19日

CAPSULE 『MORE! MORE! MORE!』 contemode(2008)

Perfumeなど外部仕事で一躍有名になった上での記念すべき10作目は、前作までの流れを汲みつつも、こしじまのヴォーカルを前面に出したメロディアスな曲も多いのが特徴。ストリーミングではCDに記載のなかった歌詞も見られるようなので、歌詞を読みながら聴いたり一緒に歌ったりするのもあり。

 

11『PLAYER』2010年3月3日

CAPSULE 『PLAYER』 contemode(2010)

より無機質に、より暗く、より記号的に、しかしより自由に進化した11作目。だがそんな中で、携帯電話のCMで使用された“Hello”だけは感情を持ったロボットのようで異彩を放っている。

 

12『WORLD OF FANTASY』2011年5月25日

CAPSULE 『WORLD OF FANTASY』 contemode(2011)

全曲のBPMを128で統一したという完全フロア対応のアルバム。音が明らかにぶっとくなっていて、暗くて怪しい雰囲気からパッと世界が開けるようなブチ上げ曲が詰まっている。

 

13『STEREO WORXXX』2012年3月7日

CAPSULE 『STEREO WORXXX』 contemode(2012)

前作までのバキバキなエレクトロからはやや落ち着きを取り戻し、軽快に踊れる曲が揃った13作目。長らく続いたcontemodeからのリリースはこれで幕を閉じる。

 

14『CAPS LOCK』2013年10月23日

名前が大文字のCAPSULEとなり、unBORDEからリリースされた心機一転のアルバム。曲名はいずれも記号化されており、楽曲もハチャメチャな編集が施されたものが多いかなりの実験作。

 

15『WAVE RUNNER』2015年2月18日

CAPSULE 『WAVE RUNNER』 unBORDE(2015)

これまでにCAPSULEが作ってきた〈エレクトロ・ダンス・ミュージック〉が、〈いわゆるEDM〉と接近・融合したような、ある意味で大幅な舵を切ったと言える最新作。これまでにない世界観の広がりを感じさせる壮大な曲が多く、今まで以上に爆音に包まれて聴きたくなる。

 

……とここまでCAPSULEの歩みを時系列で追ってきたが、2015年以降は新曲を発表していなかった。が、先述の通りつい先日、アニメーション映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」の特報映像でCAPSULEの新曲“うつせみ”が解禁に。これが今までのどのCAPSULEとも異なる(あえて言えばファーストに近いかも!?)楽曲なので、今後の2人の動きにも大いに期待したいところだ。