fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。突然なのですが、今年の3月に生まれて初めて空港でライヴをする機会に恵まれました。羽田空港で開催された音楽イヴェントに出演したのですが、振り向けばガラス越しに飛行機が見える空間でライヴをするのはとても刺激的な体験でした。

capsule 『S.F. sound furniture』 contemode(2004)

 というわけで今回は、空港で聴くのにピッタリな楽曲をご紹介したいと思います。まず1曲目はcapsuleの “ポータブル空港”。空港をテーマとするならば、楽曲タイトルからしてこの曲は外せないでしょう。中田ヤスタカ氏のユニット・capsuleによって2004年にリリースされた楽曲です。渋谷系の影響が強かったこの頃のcapsuleには比較的珍しい、ハウス・ミュージック色が強い楽曲です。SFらしさを感じるピコピコしたアルペジオが気持ちいい。スタジオジブリが別ブランドとして立ち上げた、スタジオカジノ制作のMVもレトロ・フューチャーな質感で大好き!

i-dep 『Super Departure』 Aztribe(2006)

 続いて2曲目はi-depの “Sign Of Summer”。ナカムラヒロシ氏によるニュースタイル・クラブ・ジャズ・バンドが2006年にリリースした楽曲。収録アルバムも翌年のシングルも含めてジャケット写真がモロに空港! 空港のラウンジで飛行機を待っている時にぜひ聴きたい曲ですね。これから始まる旅のワクワクした気持ちがそのままパッケージされたような曲だなと感じます。それにしても、空港ってなんでこんなにハウス・ミュージックが合うのだろう……。

星野源 『不思議/創造』 スピードスター(2021)

 そして3曲目は、星野源の “不思議”。2021年の紅白歌合戦でも披露されたこの楽曲。MVの撮影が羽田空港だったのでこのテーマにピッタリ。ゆったりとしていてグルーヴィーなラヴングなので、これは夕方の空港で夕焼けでも眺めながら聴きたいですね。懐かしめなシンセの音色が哀愁を誘ってとってもセンチメンタルな気分に誘ってくれます。

 さて、いかがだったでしょうか。空港っていいですよね。非日常をすごく感じられる場所なのでいつもと違う自分になれるような気がします。久しく海外旅行に行っていないので長旅がしたい……。

 それではまた次回お会いしましょう! またね!

 


kevin mitsunaga
佐藤純ー、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。昨年のアルバムCipher』(ランティス)以来の新曲となるニュー・シングル“Runaway World”も5月31日に迫ってきましたね! 6月からはツアー〈fhána Looking for the New World Tour 2023〉もスタートしますので、詳細は〈http://fhana.jp/〉にてご確認ください!