畠山美由紀が2020年9月1日(火)にBillboard Live OSAKA(ビルボードライブ大阪)で、9月3日(木)にBillboard Live YOKOHAMA(ビルボードライブ横浜)でライブを行う。
宮城・気仙沼出身のシンガー・ソングライター、畠山美由紀。91年に上京すると、ボサノヴァ~ソウルを基調としたユニットのPort of Notesやダンスホール楽団のDouble Famousに参加し、ヴォーカリストとして活躍する。
そんななか2001年9月、シングル“輝く月が照らす夜”で満を持してのソロ・デビューを果たす。そして翌年3月には、ファースト・アルバム『Diving into your mind』をリリース。
その後もオリジナル・アルバムの他、カヴァー・アルバム、ライブ映像作品など、順調にリリースを重ねていく。またそれと並行し、日立やJR西日本、サントリー、ハウス食品といった様々な企業のTV CMで歌唱を披露し、お茶の間にもそのスモーキーな歌声を浸透させていった。
さらにその歌声の魅力からヴォーカリストとして多くのラヴコールを受け、松任谷由実やリリー・フランキー、セルジオ・メンデスなど、ジャンル・世代・国境を越えて様々なアーティストと共演を果たしていく。独特でありながらも主張の強すぎぬ声質・歌唱法であり、他の個性とぶつかり合うことなく調和するからこそ、コラボを求める声が絶えないのだろう。
そして2011年3月には、東日本大震災で被災した故郷・気仙沼を想い「わが美しき故郷よ」と題した詩を発表。テレビや新聞、ラジオなど様々な媒体に取り上げられたことで、それは同地の被災者のみならず、全国の人々の心に深く染み入ることとなった。そして同年12月には、詩の題を冠したアルバム『わが美しき故郷よ』をリリースした。
その後も、NHK東日本大震災プロジェクト復興支援チャリティー・ソング“花は咲く”に参加するなど、被災地のサポートを継続しつつ、アーティストとして精力的に活動を行っていく。
様々な活動のなかでもソロ・デビュー15周年を迎えた2016年から翌年にかけてのそれは、ファンの記憶にとりわけ深く刻まれるものであったと言えるだろう。
畠山はその年を〈15th anniversary year〉とし、中島ノブユキや冨田恵一/冨田ラボら豪華ゲストを迎えて、7月より多彩な趣向のコンサートを開催していった。クラシックの管弦楽団とがっぷり四つに組んでのコンサートを含むそれら一連の公演活動は、キャリア史上最大規模であり、メモリアル・イヤーを飾るにふさわしい華やかなものであった。そして翌年7月、故郷・宮城の仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演を千秋楽として、大盛況のうちに幕を閉じた。