コラム

9mm Parabellum Bulletの最新型を示す王道シングル、ユニゾンやBiSHが〈9mmらしさ〉を浮き彫りにするトリビュート盤

9mm Parabellum Bullet
自身の王道の最新型を示すシングルと、カオスな〈らしさ〉を備えたトリビュート盤が登場!

9mm Parabellum Bullet 『白夜の日々』 コロムビア(2020)

 9月9日〈9ミリの日〉に9mm Parabellum Bulletの新シングル『白夜の日々』と、初のトリビュート・アルバム『CHAOSMOLOGY』が同時にリリースされた。シングルの表題曲はハードコア/メタルを基調としながらそれを軽快に鳴らしてみせるアンサンブルと、歌謡曲風のメロディーによる王道9mmの最新型で、このブレない姿勢こそが支持者の多さに繋がっていると言えよう。ミディアムな歌モノの“ロードムービー”と、静謐な序盤から轟音へと移行するモグワイ風のインスト“Calm Down”もそれぞれ持ち味を発揮している。

 また、トリビュート盤は〈歌盤〉と〈インスト盤〉 の2枚組で、〈歌盤〉ではUNISON SQUARE GARDEN、THE BACK HORN、a flood of circleといったテイストの近いバンドがストレートなアレンジで好相性を示し、唯一のアイドルであるBiSHも健闘。一方、FLOWER FLOWERによる打ち込みを織り交ぜたアヴァンな仕上がりの“名もなきヒーロー”や、チャラン・ポ・ランタンによるアコーディオン・アレンジの“ハートに火をつけて”あたりは非常に新鮮だ。残響時代の後輩にあたるcinema staffがインディーズ・デビュー作から“Talking Machine”をチョイスしているのも泣ける。

 〈インスト盤〉では、こちらも残響の後輩であるmudy on the 昨晩が重厚なトリプル・ギターで圧倒する“Punishment”、LITEがミニマルなツイン・ギターの絡みで魅せる“次の駅まで”などやはりポスト・ロック勢が好相性を見せ、逆にfox capture planや→Pia-no-jaC←のジャジーなピアノ・アレンジは本作ならでは。菅原卓郎と滝善充のキツネツキも参加し、SOIL &“PIMP”SESSIONSのタブゾンビと栗原健を迎えてホーン・アレンジを施した“黒い森の旅人”で長尺のダブを展開してもいる。直系と異端のごちゃ混ぜ感が生むカオスな雰囲気が何とも9mmらしい。

『CHAOSMOLOGY』に参加したアーティストの作品を一部紹介。

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