映画「マチネの終わりに」に若き天才ギタリスト役で出演したフランスのギタリスト、ティボー・ガルシア。この出演で一気に日本での人気・知名度とも急上昇。エラート・レーベルからの3枚目のアルバムは、ついにクラシック・ギターの超名曲ロドリーゴの“アランフェス協奏曲”を録音。スペインにもルーツを持つティボーによるアランフェスは、ラテン風味は控えめ、難技巧は丁寧かつ繊細に、旋律をたっぷりと歌いながら、スペインの陰と陽を表現している。2楽章の哀愁も美しい。カップリングはタンスマンの“ロベール・ド・ヴィゼーの主題による宮廷の音楽”。