*2021年1月26日追記
〈織田哲郎『幻奏夜V』〉大阪公演 公演時間変更のおしらせ
2021年2月13日(土)にBillboard Live OSAKAで開催を予定されている公演〈織田哲郎『幻奏夜V』〉について、日本政府による緊急事態宣言の発出および飲食店の営業時間を20時までとする府知事の要請を受け、Billboard Liveとアーティストの協議のうえ、下記のとおり公演時間が繰り上がりました。ご予約済みのお客様は、時間が自動的に変更されるとのことです。詳しくはBillboard Liveのオフィシャルサイトをご覧ください。
お問い合わせ(Billboard Live OSAKA):06-6342-7722
http://www.billboard-live.com/membersarea/20210122_TetsuroOda_announce.html

■変更前→変更後
1stステージ:開場 15:30/開演 16:30→開場 14:30/開演 15:30
2ndステージ:開場 18:30/開演 19:30→開場 17:30/開演 18:30


 

織田哲郎が2021年2月13日(土)にBillboard Live OSAKA(ビルボードライブ大阪)で、2月21日(日)にBillboard Live YOKOHAMA(ビルボードライブ横浜)でライブを開催する。横浜公演はBillboard Liveと〈LIVE LOVERS〉とのコラボレーションで配信も行われる。

70年代末からプロのミュージシャンとして活躍し、日本のポップスを支え続けている織田哲郎。プロデューサーとして、作曲家として、シンガー・ソングライターとして、あるいはさまざまなバンドやユニットのメンバーとして、膨大な数の作品に携わり、珠玉の楽曲を生み出してきた。その功績は一言では説明しがたい。

もっとも知られているのは、やはりヒット・ソングの生みの親、稀代のメロディーメイカーとしての姿だろうか。80年代末から90年代にかけてJ-Popの勃興と発展を促したのは、織田の楽曲の数々にほかならない。

たとえば、B.B.クイーンズに提供した“おどるポンポコリン”(90年)。同曲はミリオン・セラーを記録し、レコード大賞を受賞。現在に至るまでTVアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニング・テーマとしてお茶の間で愛され続け、数多くのアーティストがカヴァーしている。

ももいろクローバーZの2019年のシングル“おどるポンポコリン”

それ以外にも、TUBE“シーズン・イン・ザ・サン”(86年)、中山美穂&WANDS“世界中の誰よりきっと”(92年)、DEEN“このまま君だけを奪い去りたい”(93年)、ZARD“負けないで”“揺れる想い”(93年)、WANDS“世界が終るまでは…”(94年)、相川七瀬“夢見る少女じゃいられない”(95年)などなど、数えきれないほどの名曲を残している。

中山美穂&WANDSの92年のシングル“世界中の誰よりきっと”

DEENの2005年作『DEEN The Best キセキ』収録曲“このまま君だけを奪い去りたい”

また、セルフ・プロデュースによるソロ・シングル“いつまでも変わらぬ愛を”(92年)もミリオン・セラーの大ヒットとなり、織田の代表曲として知られている。古びないメッセージが込められたこの力強いロック・ナンバーは、コブクロや相川七瀬、河村隆一、Ms.OOJAなどによってカヴァーされ、いまも歌い継がれている。

Ms.OOJAの2015年作『THE HITS ~NO.1 SONG COVERS~』収録曲“いつまでも変わらぬ愛を”

現在もカヴァーされ続けていることからもわかるように、思わず歌いたくなるのが〈織田メロディー〉の魅力である。あのわかりやすく親しみやすいメロディーラインは、織田哲郎という稀有な才能にしか生み出し得ないものだ。SPICEのインタビューでは10代の頃に聴いたサイモン&ガーファンクルなどからの影響について語りつつ、「若い頃からメロディに普遍性を感じるものが、特に好きなんでしょうね」と言う。織田の楽曲が一過性のヒットとして忘れ去られないのは、まさに〈普遍性〉を宿しているからこそ。

2000年代以降もKinKi Kids、AKB48、シシド・カフカ、ソナー・ポケットら、J-Popの最前線に立つアーティストたちに楽曲を提供。また、〈TETSU〉名義で歌った83年の“炎のさだめ”(「装甲騎兵ボトムズ」主題歌)はアニメ・ソングの名曲として知られており、2010年代からはアニメの劇伴制作にも携わっている。2021年1月10日に放送が始まったばかりの「怪病医ラムネ」の音楽は、織田によるものだ。

“炎のさだめ”のセルフ・カヴァー動画

上掲動画のように、織田は2019年からYouTubeで積極的に発信している。〈オダテツ3分トーキング〉と題して軽妙なトークで名曲の誕生秘話を明かしたり、自身の楽曲のセルフ・カヴァーを〈歌ってみた〉として発表したり……。日本のポップ音楽史を代表する作曲家でありながらも、これほどまでにフットワークが軽く、リスナーとの距離の近さやコミュニケーションを重視している音楽家はなかなかいない。