アイアート・モレイラ、ジェラルド・クレイトン、マーク・ジュリアの名前をサイドメンに見つけて、一期一擁したパーラートの問題作がついにアナログで登場。ヴォーカリストを超えたその世界は登場当時多くのコンテンポラリージャズファンを惹きつけた。本作はプライヴェートな生活を楽しんだ充実の彼女の新しい世界を伝えてきた一枚だ。さらに今回、Edition Recordsから次代の問題作が登場。日本ジャズ界が誇る狭間美帆の『Imaginary Visions』が本人を想像させる美しいビジュアルで発売。さらに注目のトランペッター、Marquis Hillの『New Gospel Revisited』は正統派黒人ジャズの伝統を伝承するストレイトアヘッドな演奏は鉄板のお薦め!

 


〈グレッチェンの声が聴こえるところには、いつも新しいジャズが鳴っている〉と言えるほど、ジャズ・ヴォーカルの最先端を更新して来た彼女。しばらく家庭生活を優先していたが、ついにスタジオ録音としては10年振りとなる新作が発表された。ブラジルの作曲家、ピシンギーニャやバッハなど興味深い選曲のなか、デヴィッド・ボウイの最後のスタジオ録音曲“No Plan”を取り上げ、レコーディングに参加したマーク・ジュリアナ(ドラムス)を起用しているのが何とも粋です。シンプルかつ非常に高度なアンサンブルと、サウンドに寄り添うヴォーカル表現の巧みさは、少しもブランクを感じさせません。