季節の変わり目に何かいい音楽はないかと思っていたら、ヴィブラフォニストの新人の新譜が届いた。ほぼ全てオリジナルで、ウォルター・スミス三世やベン・ウェンデルに似た響きの作品が並ぶ。新人ならではの硬さのようなものが抜けてない感じがするのがこれまた新鮮。ライオネル・ハンプトン、ミルト・ジャクソン、ゲイリー・バートン、ボビー・ハッチャーソンなど、凄腕の天才たちが腕を競ったこの楽器に現れた新たな才能の爽やかな響きが気持ちいい。ゲストにグレッチェン・パーラトが参加、日本盤のみニューポート・ジャズ・フェス音源が追加。
ジョエル・ロス 『Kingmaker』 グレッチェン・パーラト参加、新鋭ヴィブラフォニストのデビュー盤
ジャンル
ジャズ