今月のZOKKONディスク1・2・3・4・5!
℃-uteの『⑧Queen of J-POP』を想起させる挑戦的なタイトル! グループの結成20周年記念も兼ねたベスト盤を間に挿みつつ、オリジナル・アルバムとしては名作『⑮ Thank you, too』(17年)以来およそ3年ぶり。表題ほどの気負いは感じさせることなく、ここ数年のシングル3枚から7曲を収め、初出曲がつんく作のつんく♂プロデュース曲で固められているのはやはり嬉しいです。冒頭の“愛してナンが悪い!?”からシャープでダンサブルな楽曲が並び、初アルバム参加となる15期メンバーの散らばったユニット曲群も多種多様。全体的に音色が近いからか良くも悪くも統一感があるなか、古今のモーニング作法をマッシュアップしたような“青春Night”でファンキーにシメる清々しさは格別でしょう。初回限定盤には無観客シークレットライヴの模様などを収めたBlu-ray付き!
転校の続いた昨年は6周年記念ワンマンにて佐藤かれん、成島有咲、佐々木美紅が加入し、現体制で初の作品となるメジャー・セカンド・シングルが登場です。桜ソングの定型に収まらない表題曲は和の情緒も纏った激エモーショナルな佳曲で、3種のカップリングも含めて今回も高め安定のクォリティー。
天晴れ!原宿が改名を経てアルバムを完成! 目を惹くのは草野華余子、HoneyWorks、DECO*27、前山田健一ら豪華すぎる作家陣で、顔ぶれからもわかるようにアニソンにも寄ったカラフルさが新しい勢いを加速させています。前身から関わる堀江晶太×NOBEの“ダフネ”“約束の続き”も良し。
いろいろあって……前体制から活動する双葉凛乃に強力な6名の新メンバー(ビックリした!)を加えた現7人組が心機一転のメジャー2作目をリリースです。松田純一によるリード曲の“新宇宙±ワープドライブ”が脳天気なキャッチーさで大爆発。過去曲の〈2021ver.〉など他曲も充実しております。
代代代 『The absurd is the essential concept and the first truth』 DEMONTAPES(2021)
2016年に始動し、紆余曲折ありつつカオティックな音楽性によってカルトな支持を濃密に集めてきた現5人組がおよそ1年ぶりとなるミニ・アルバムをリリース! ブレイクコアを下敷きにした“溶解”をはじめ、破滅的でノイジーな意匠の奥からキャッチーな輪郭が浮かんでくる美は唯一無二です。