TOWER DOORSブログ

TOWER DOORSが選ぶ2021年3月のベスト・ニュー・アーティスト

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佐藤ゆき

佐藤ゆきは、2017年から東京を拠点に活動するSSWです。2000年生まれという若さながら、凛としたソウルフルな美声とヴォーカルのテクニックには成熟した深みが宿っています。その少しハスキーかつ透明感のある力強い歌声は一度聴けば忘れられないほどにアイコニックで、誰もが驚かされるはず。

自然体な歌詞やポップなメロディーも魅力的ですが、さらに注目すべきは、こだわり抜かれたサウンド・プロダクションとそのクォリティーの高さです。彼女自身が率いる〈チームサトウユキ〉というクリエイティヴ・チームが手掛ける楽曲は、一音一音、細やかなところまで丁寧に作り込まれた繊細な音作りで、思わず舌を巻きます。

今後の動向も見逃せない要注目アーティスト、佐藤ゆき。文句なしに3月のベスト・ニュー・アーティストの一人です。

 

Cobalt boy

福岡を拠点に活動するCobalt boyは、毛利幸隆(ヴォーカル/ギター)、べるこ(ベース)、アライ(ドラム)、MOTOKO(キーボード)からなる4人組。バンド名は、毛利と以前から交流のあった曽我部恵一が考案した、というおもしろい経歴を持つバンドです。2019年には九州最大級の音楽フェスティヴァル〈ミュージックシティ天神〉の大トリを務めたということで、地元での人気ぶりが窺えます。

そんな彼らの魅力は、爽快なギター・サウンドと澄んだ美声が絡み合う、極上のインディー・ロック/インディー・ポップ・サウンドです。春の陽気を感じるような温かさと優しさを湛えたCobalt boyの淡い音楽は、聴き手の青春時代を呼び起こすような甘酸っぱさ。Cobalt boyは、初期のスーパーカーやサニーデイ・サービスのファンのハートを射抜く魅力を持ったバンドと言えるでしょう。

 

ニューヤナセ

2017年から活動を始めたヴォーカル/キーボードの今夜かなことドラムのによる2人組、ニューヤナセ。J-WAVEのラジオ番組「RADIO SAKAMOTO」のオーディションで2度もノミネートされて楽曲が番組内でかけられるなど、坂本龍一のような大物ミュージシャンをうならせた経験を持っています。

彼女たちの魅力は、独特な浮遊感を持ったサウンドと、可憐で甘い声で歌われる不思議な歌詞が溶け合うことで生まれる、幻想的かつ陶酔的な世界。そのレトロなサイケデリック・ポップ・サウンドは、Mac DeMarco以降の現行の北米インディー・ロックとシンクロしつつも、これから国内のゆらゆら帝国やTempalay、South PenguinThe mellowsなどに続くバンドになっていくポテンシャルをも秘めていると感じさせるものです。

1月に発表したニューEP『闇属性』は必聴。これを聴けば、彼女たちをベスト・ニュー・アーティストに選んだ理由をわかってもらえるはず!