こんにちは。TOWER DOORSスタッフです。
2021年1月からスタートさせた新企画〈TOWER DOORSが選ぶベスト・ニュー・アーティスト〉。毎月、月初に前月のベスト・アーティストを紹介していきますので、お見逃しなく。
TOWER DOORSは毎月25~30曲をYouTubeチャンネルで紹介していますが、ここではなかでもおすすめのアーティスト、これからの活躍が期待されるニューカマーをピックアップ。スタッフが厳選したアーティストを、注目ポイントやコメントとともに読者のみなさんにお届けします。
YouTubeチャンネルのほうでは同内容をポッドキャストで発信、このブログと連動させています。ポッドキャストはTOWER DOORSの総合チャンネルで公開しているので、併せてお楽しみください。
それでは、TOWER DOORSが選ぶ2021年3月のベスト・ニュー・アーティストを7組ご紹介しましょう。
さらさ

さらさは、神奈川・湘南出身で、現在は都内を拠点に活動するシンガー・ソングライター。〈ブルージーに生きろ〉をテーマに掲げて、ミュージシャン以外にも美術作家、フラダンサー、フォトグラファーとして幅広くマルチに活躍しています。
彼女の音楽の特徴は、湘南出身ということも関係しているのか、どこか潮風の香りをほのかに感じる湿り気のあるメロディーとサウンド。そこに耽美的でソウルフルかつ魅惑的な彼女の歌声が絡み合った極上の心地よい音楽です。
今回彼女をベスト・ニュー・アーティストに選出した理由は、新人でありながらも成熟したヴォーカリストとしての実力の高さです。高校生の頃からミュージック・バーのセッションで歌っていたという経験で磨き上げられた彼女の歌声を、ぜひ堪能してほしいです。先日ストリーミング・サーヴィスでの配信が開始したデビューEP『グレーゾーン』には、そんなさらさの歌声の魅力が存分に詰まっているので、必聴です!
また、さらさは3月12日にInterFM897のラジオ番組「sensor」へ出演。その際のインタビューはTOWER DOORSのYouTubeチャンネルにアーカイヴしてるので、こちらもぜひチェックしてください。
WATER DAWGS

関東のリバーサイドのある街で一軒家を借りてスタジオとし、メンバーで共同生活を送るクルー、WATER DAWGS。メンバーは、リーダーであるPower、彼がインターネットで知り合ったhanoi ShasiFrankhouse、そしてプロデューサーのY ohtrixpointnever。2020年の夏に結成された後、2020年12月に4作連続でシングルとミュージック・ビデオを発表し、楽曲と映像のクォリティーの高さによって早耳リスナーの注目を集めました。
Y ohtrixpointneverが手掛けるトラックは、デジタル・ネイティヴ世代らしいジャンルに縛られない独創性に満ちたサウンドが魅力です。そこにPowerの迫力ある力強いフロウとhanoi ShasiFrankhouseの気だるげなライムという2人の対照的な声が組み合わさり、独特のグルーヴを生み出しています。
WATER DAWGSの音楽的特徴は、ゆるふわギャングやTohjiのような国内のシーンの奇才たちとの共振を感じる、異質でサイケデリックなヒップホップ・サウンドです。その並外れた才能やカッティングエッジな音楽性から、3月のベスト・ニュー・アーティストに選出しました。
彼らの実態はまだ謎に包まれていますが、ラッパーに限らずさまざまなメンバーを受け入れることを表明しており、今後の活動はどんな方向に舵を切っていくのか、これからがとても楽しみなクルーです。
佐藤ゆき

佐藤ゆきは、2017年から東京を拠点に活動するSSWです。2000年生まれという若さながら、凛としたソウルフルな美声とヴォーカルのテクニックには成熟した深みが宿っています。その少しハスキーかつ透明感のある力強い歌声は一度聴けば忘れられないほどにアイコニックで、誰もが驚かされるはず。
自然体な歌詞やポップなメロディーも魅力的ですが、さらに注目すべきは、こだわり抜かれたサウンド・プロダクションとそのクォリティーの高さです。彼女自身が率いる〈チームサトウユキ〉というクリエイティヴ・チームが手掛ける楽曲は、一音一音、細やかなところまで丁寧に作り込まれた繊細な音作りで、思わず舌を巻きます。
今後の動向も見逃せない要注目アーティスト、佐藤ゆき。文句なしに3月のベスト・ニュー・アーティストの一人です。
Cobalt boy

福岡を拠点に活動するCobalt boyは、毛利幸隆(ヴォーカル/ギター)、べるこ(ベース)、アライ(ドラム)、MOTOKO(キーボード)からなる4人組。バンド名は、毛利と以前から交流のあった曽我部恵一が考案した、というおもしろい経歴を持つバンドです。2019年には九州最大級の音楽フェスティヴァル〈ミュージックシティ天神〉の大トリを務めたということで、地元での人気ぶりが窺えます。
そんな彼らの魅力は、爽快なギター・サウンドと澄んだ美声が絡み合う、極上のインディー・ロック/インディー・ポップ・サウンドです。春の陽気を感じるような温かさと優しさを湛えたCobalt boyの淡い音楽は、聴き手の青春時代を呼び起こすような甘酸っぱさ。Cobalt boyは、初期のスーパーカーやサニーデイ・サービスのファンのハートを射抜く魅力を持ったバンドと言えるでしょう。
ニューヤナセ

2017年から活動を始めたヴォーカル/キーボードの今夜かなことドラムの遥による2人組、ニューヤナセ。J-WAVEのラジオ番組「RADIO SAKAMOTO」のオーディションで2度もノミネートされて楽曲が番組内でかけられるなど、坂本龍一のような大物ミュージシャンをうならせた経験を持っています。
彼女たちの魅力は、独特な浮遊感を持ったサウンドと、可憐で甘い声で歌われる不思議な歌詞が溶け合うことで生まれる、幻想的かつ陶酔的な世界。そのレトロなサイケデリック・ポップ・サウンドは、Mac DeMarco以降の現行の北米インディー・ロックとシンクロしつつも、これから国内のゆらゆら帝国やTempalay、South Penguin、The mellowsなどに続くバンドになっていくポテンシャルをも秘めていると感じさせるものです。
1月に発表したニューEP『闇属性』は必聴。これを聴けば、彼女たちをベスト・ニュー・アーティストに選んだ理由をわかってもらえるはず!
sunsite

元The Cigavettesのフロントマン、山本幹宗(ギター)。現在はくるりや銀杏BOYZなどの名だたるアーティストのサポート・ギタリストを務め、数多くのアーティストのサウンド・プロデュースを手掛ける才能です。そして、舞台や映画、ドラマに出演し、数多いる若手俳優のなかでも特異な才能を発揮している永嶋柊吾(ヴォーカル)。2人によって結成されたロック・バンドがsunsiteです。
古き良き日本語フォーク・ロックをベースに、ネオ・アコースティックやインディー・ロックの要素をブレンドした音楽性が魅力のsunsite。懐かしさと甘酸っぱさを感じるメロディーを永嶋が温かく優美な声で歌うことによって、sunsiteは唯一無二の存在感を獲得しています。くるりやnever young beachなどのファンはハマることまちがいなしの音楽性ですし、結成直後にもかかわらずどっしりとした安定感のあるsunsiteは、今後ビッグなバンドに成長していくにちがいありません。
yardlands

yardlandsは、2018年から活動を開始した5人組。ポスト・ロックやアンビエント、チルウェイヴなどの要素を散りばめた奥行きのあるサウンドの立体感と、リズム隊の力強さ、そしてソウルフルで鮮やかな美声がバンドと織り成すハーモニーが彼らの魅力です。
さまざまなジャンルから影響を受け、エレクトロニック・ミュージックとロックを折衷して多角的にアプローチしたそのサウンドには、D.A.N.やSpangle call Lilli line、サカナクション、gatoなどとの共通性を感じます。しかし、yardlandsならではの特色は、繊細かつダイナミック、そしてウェルメイドなバンド・アンサンブルです。
丹念に作り込まれた楽曲の細かいところにまで耳を傾けると、荘厳な電子音やトロピカルな音色のシンセサイザー、ギターのエフェクトの多彩さにも驚かされます。また、ヴォーカリスト〈このは〉の透き通った優雅な歌声も、唯一無二の魅力を放っています。以上の理由から、今回yardlandsをベスト・ニュー・アーティストに選出しました。
彼らは4月にも新曲をリリースする予定だということで、そちらも楽しみです。この記事を読んで気になった方は、ぜひ彼らのTwitterやInstagramをフォローして動向を追ってください。



