FNCYでの活動や土岐麻子、BIM、BRONZEらの作品への参加もあったなか、ソロでは4年ぶりのアルバムが完成。それらのワークスや配信EP『Funky 4 You』で体現してきた新時代のメロウでブギーなモードは本作にも充満しており、ZEN-LA-ROCKを新たに迎えてパーティー感を増した“Simple Pleasure”、鎮座DOPENESSとの艶めいたアフロ・ポップ、Kzyboostのトークボックスが陽炎のように揺らめく“夏の夕凪”など、甘くビターな香りを孕んだアーバン・マッドネスの連続に思わず耽溺したくなる。その一方で、NENEの痛烈なラップが光る“PMS”、懐かしくも新しい“新陳代謝”といった楽曲に、既成の価値観に捉われることなく、あらゆる変化を〈許容〉して進化する彼女のライフスタイルが浮かぶ。