ウィル・スミスの実娘、ウィロー・スミス(Willow Smith)によるウィロー(WILLOW)名義、通算4作目のアルバム。トップを飾る“trans parent soul”はブリンク182のトラヴィス・バーカーを迎えた楽曲。MVでの黒を基調としたゴシック・ロックな装いとは対照的に、自らを取り巻く環境、そして自分自身と向き合う迷いのない歌詞と透明感のあるエモ/ポップ・パンクなサウンドが、このアルバムの道程を眩ゆく照らしている。初期の作品ではR&Bな楽曲が多かったものの、近年ではタイラー・コールとのアンザイアティー(THE ANXIETY)名義による活動でも顕著な、彼女のルーツでもあるパンクライクな音楽性が光る。自由で瑞々しさに満ちた一枚。