米津ワールドを自ら演奏することで更に深く味わえるスコア・ブック5冊が発売!

 人間の感情に深く切り込みつつ、幻想的な世界観も見せてくれる歌詞、多様なリズムを駆使した浮遊感のあるビート、ポップでありながら、突然全く違った色を差し込むことで一気に世界が変わるハーモニーの妙。米津玄師というアーティストの魅力は様々な角度から多くの人の心を掴んでいる。近年、彼の作品をピアノで演奏したいという需要は高まっており、ピアノの発表会やポップスを演奏することが可能なコンクールでは耳にする機会もかなり増えている。特に多いのはドラマの主題歌にもなり大ヒットした “Lemon”。大切なものを失った悲しみを〈死〉という言葉を一切使うことなく描き切るその高い文学性をはらんだ歌詞の世界、それが歌われるメロデはJ-POPの王道ともいえるキャッチーさがちりばめられつつ、陰のある歌謡曲の雰囲気も孕んでいる。多面的な魅力をもつ米津作品を、歌詞を頭に浮かべながら弾く、そして聴くことは、音楽そのものの工夫にも新たに気づくきっかけにもなる。

 非常に需要が高まっている米津作品の楽譜だが、この8月、ついに5冊のスコア・ブックが発売された。まずは2020年度年間ランキング合計50冠達成に200万セールスを突破し、数多くの賞を受賞したアルバム『STRAY SHEEP』のスコア3冊だ。ピアノはもちろん、バンド・スコアにギター・スコアも用意されており、様々なニーズに応えている。先ほどの“Lemon”はもちろん、Foorinの“パプリカ”菅田将暉の“まちがいさがし”のセルフ・カヴァーなど、数多くの話題をさらった名曲が詰まっている。もう一つは初期の作品から『STRAY SHEEP』収録楽曲までをまとめた「米津玄師COLLECTION」。こちらは歌いながらピアノが弾ける「VOCAL & PIANOスコア」と初級者向けの「EASY PIANOスコア」2冊を用意。初期の名曲“アイネクライネ”や “LOSER”、DAOKOに提供した“打上花火”など、米津のこれまでの歴史を、弾いても歌っても味わえるラインナップだ。いずれの楽譜も自分で歌ったり演奏したりすることで、米津の音楽の魅力をさらに味わうことができ、彼の音楽の秘密に出会ったような気分になれるはず。