ナズの約1年ぶりの新作はヒット・ボーイとのタッグでグラミーも獲得した前作『King’s Disease』の続編で、前作に続いて多数のゲストが参加。かのEPMDに捧げた既発曲“EPMD”にそのEPMD当人たちとエミネム(初コラボ!)を招いた続編“EPMD 2”や、四半世紀ぶりの再共演となったローリン・ヒルがタイトにラップする“Nobody”、若い世代のYGとブギー・ウィット・ダ・フーディが参加した“YKTV”といった垂涎級の楽曲が並ぶ。ヒット・ボーイによるソウルフルなタッチのプロダクションと年齢を重ねて円熟味を増したナズのラップとの相性も絶品で、ブラストやチャーリー・ウィルソンらシンガー勢のアシストも見事。意味深なタイトルの“Death Row East”では生前に交戦した故2パックについて綴っている。