ドキュメンタリー映画「寛解の連続」で話題を呼んだ小林勝行、4年ぶりの3作目。溢れ出る彼の言葉をそのまま楽曲に構築していったと思しきDENZの手捌きに、曽我部恵一の荒々しいギターも配したここでの音楽は、過去作とはまた違った生々しさと混沌が蠢く、ヒップホップを越えた別の何か。茂千代の客演した“兵庫県神戸市中央区三ノ宮”と、“午前零時革命”はギリギリ踏みとどまった曲と言えようか。