記念すべき初のフル・アルバム。ヘヴィーなサウンドにキャッチーなメロディーという、バンドのベーシックとなる部分はすでに顕在。タイトルの〈13〉は自主活動時代の作品から含めて〈13枚目の作品〉という意味。『LIVE BEST』には“遮断”を収録。
切なさを湛えたスロウ・バラード“フリージア”をはじめ、メロディアスな楽曲が多いのが印象的なミニ・アルバム。『LIVE BEST』にも収録された“お前に捧げる醜い声”は、ライヴでのオーディエンスとの掛け合いが壮絶(原曲は通常盤のみ収録)。
所属事務所の先輩であるMUCCのミヤをプロデューサーに迎えた2作目。メタリックな“ROCKER'S”や、終始左迅が咆哮し続ける“stupid”、4つ打ちの“「少女A」”など、ヘヴィー/ラウド・サウンドを突き詰めた、ライヴにおいて即効性の高い楽曲が並ぶ。
バンドにとって一大変革を起こした一枚。ライヴのクライマックスでドロップされるエレクトロニコアなナンバー“evolution”など、ベスト盤への収録曲も最多。「いまでこそ主流にはなってるんですけど、ちょっと先走りすぎたんですかね(笑)」とは愁の一言。
デジタル・サウンドをさらにフィーチャー。ダンサブルな“BEAST”や、スラップで攻め立てる“driving time”などアグレッシヴな楽曲も多いなか、ベスト盤収録の“睡蓮”や、ヒップホップ的なアプローチの“nobody”など、ミディアムの心地良さも光る。
ポピュラリティーのある歌モノへ果敢に挑み、バンドのスケール感をぐっと押し広げた5枚目のフル・アルバム。「モッシュもウォール・オブ・デスも良いんだけど、〈暴れるだけがライヴじゃねぇだろ?〉っていう、俺の根底ができたアルバムです」(弐)。
メタルコアなどの要素を導入し、荒々しくもスタイリッシュなサウンドを構築した最新作。活動休止を経て生み出されたこともあり、前半をダーク、後半をライトな構成にし、危機的状況を乗り越え、ふたたび前へ進もうとしている彼らのドキュメント的な要素も。