今年の〈サマソニ〉でヘッドライナーを務め、生々しいバンド感を叩きつけてくれた彼ら。ジョーダン・フィッシュ(キーボード)脱退後、初のフル・アルバムとなる7作目はバンドの肉体性をふたたび取り戻し、ラウドかつエモーショナルな感情を存分にブチまけている。マイ・ケミカル・ロマンスへのオマージュ曲“LosT”に象徴的だが、アンダーオースやグラスジョーというエモの先達を招いた楽曲も用意。そこにエレクトロ要素を加えて刷新感のあるサウンドに仕上げている点は流石。PaleduskのDAIDAIが9曲の共作で名を連ね、シームレスに曲を繋げたトータル性も秀逸。隙のない完成度だ。