コラム

HEXVOID 『RAVEN』

汗の飛び散るような肉体派サウンドがぎっしり! ストイックに畳み掛けられる重音ニュー・メタル―【次代を担う日本のラウドなやつら!】Part.5

HEXVOID 『RAVEN』

 2007年に結成され、都内を中心に活動する4人組。彼らはこれまでUSツアーを含めたライヴ活動を精力的に続け、Red Bull主催の〈Red Bull Live On The Road〉の激戦区・東京ではラスト一週間に熾烈な追い上げを見せてデイリー1位をキープするなど、メキメキと頭角を現している。現在はUSのN2Oからの日本を除く世界流通デジタル配信も進行中のようで、〈日本に止まらず、全世界にみずからの音を轟かせたい〉と目論む屈強な意志は、サウンドからも滲み出ている。

HEXVOID RAVEN LANDFALL DESIGN(2014)

 ただし、イマドキのメタルコアとは異なり、90年代のオルタナヘヴィー・ロックから2000年代のニュー・メタルに影響を受けた音楽性を掲げており、腹の奥底から絞り出すようなド迫力の野獣ヴォーカルは、ラップなどミクスチャー的な表現もねじ込んだスタイルだ。また、地を這うような激重サウンドは、フィジカルに訴える攻撃性と共に迫り、色目を使わず、ひたすらストイックに演奏を畳み掛ける骨太なスタイルが実にカッコイイ。

 そして、汗が飛び散るような肉体派サウンドがぎっしり詰め込まれているこの2作目には、そんな彼らの真骨頂が刻まれている。とはいえ、デス・メタル的要素とスカ調のリズムを用いた“Mosh&Beer”や、歌詞の発語感がおもしろい“For Myself”、後半には歌メロ重視のバラード風の楽曲も用意され、作品一枚通してさまざまな表情を楽しめる点にも注目だろう。今後の活躍に期待したい。

 

▼関連作品

HEXVOIDが参加したsadsの2014年のトリビュート盤『SADS RESPECT ALBUM『M』』(Geishun)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

 

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