ジャケも最高なサード・アルバムが完成! ソロ転向後の2作がいずれも全英1位を獲得し、若い世代も取り込んでアイコニックな存在感を改めて確立してきたマンチェスターのロックンロール・スターだが、今回も引き続きグレッグ・カースティンやアンドリュー・ワイアットを起用して現代的な音像を無理なく己の掌中に手繰り寄せている。デイヴ・グロールが共作/参加した先行シングル“Everything’s Electric”ではクラシック・ロックの普遍性をフレッシュに奏でる一方、あの人の絡んだあの曲を連想させるサイケなビッグビート風味の“Better Days”もあるなど、屈託のなさが楽しい。なお、同時リリースされるライヴ盤『Down By The River Thames』(2020年12月の配信ライヴを収録)も併せて必聴だ。