バンドの音楽的ルーツをジャズ・カヴァーした前作を経て、〈東京〉をコンセプトにした新作が登場。東京という都市は洗練と進取の気性があり、多様性と活力の中に猥雑な部分も残し……と書くと演者たち自身の佇まいに通じる気もするが、さておき本作ではエレガントなモード・ジャズや昂揚感あるラテン・ジャズが耳を引くなか、ゲストの向井秀徳とSKY-HIが放つフリーキーな言葉の数々にも痺れる。